感染症カレンダー【秋】
秋に流行することが多い感染症『RSウイルス感染症』『マイコプラズマ肺炎』『ノロウイルス感染症』の症状をご紹介します。保育園や幼稚園での集団生活では、子ども達は通常の風邪以外にも、さまざまな病気をもらいやすくなります。季節ごとに流行しやすい感染症を確認しておきましょう。
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RSウイルス感染症
アールエスウイルスかんせんしょう 予防接種なし 主な病原体RSウイルス - 発熱、鼻水、咳などの軽い風邪のような症状から重い肺炎まで、症状は様々です。1歳以下で初めて感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重い症状を引き起こすことがあり、特に生後6か月未満の乳児は重症化しやすいため、注意が必要です。 感染を繰り返す可能性がありますが、再感染・再々感染した場合は徐々に症状が軽くなります。
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マイコプラズマ肺炎
まいこぷらずまはいえん 予防接種なし 主な病原体肺炎マイコプラズマ - 咳、発熱、頭痛等のかぜ症状がゆっくり進行し、肺炎をひきおこします。咳が徐々に激しくなり、数週間続くこともあります。
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ノロウイルス感染症
ノロウイルスかんせんしょう 予防接種なし 主な病原体ノロウイルス - 感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)の一種。ノロウイルスに感染すると、突然の吐き気・嘔吐や激しい下痢などの胃腸炎を引き起こします。脱水症に注意が必要です。
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保健師・SHIHO
- 10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。休日は、娘と一緒にブレイブボードに乗る練習をするのがマイブーム。
暑さが落ち着き過ごしやすい季節になりますが、2023年は夏の感染症ヘルパンギーナが大流行したり、これまで11月〜1月にかけて流行していたRSウイルス感染症が最近では夏や秋に流行のピークが見られるようになったり、冬にかけて流行するインフルエンザが夏にも見られたりなどの変化があります。新型コロナウイルスの流行によって他の感染症の免疫力が低下し、例年ではみられない季節に感染症が流行しているとの見方もあります。
基本の手洗いやうがいをしっかり続け、感染症を予防していきましょう。