感染症カレンダー【冬】

2021.12.01
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 冬に流行することが多い感染症『インフルエンザ』『溶連菌感染症』『ロタウイルス感染症』『水ぼうそう』の症状をご紹介します。保育園や幼稚園での集団生活では、さまざまな病気をもらいやすいもの。季節ごとに流行しやすい感染症を確認しておきましょう。

感染症カレンダー(縦)
インフルエンザイメージ

インフルエンザ

いんふるえんざ
予防接種あり(任意)/インフルエンザワクチン
主な病原体インフルエンザウイルス
突然の高熱・倦怠感・食欲不振・関節痛などの全身症状が現れ、頭痛・のどの痛み・鼻水・咳などの症状も伴います。インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対にかからないというものではありませんが、インフルエンザの重症化予防に一定の効果があるとされています。
溶連菌感染症イメージ

溶連菌感染症

ようれんきんかんせんしょう
予防接種なし
主な病原体A群溶血性レンサ球菌
正式名は「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(えーぐんようけつせいれんさきゅうきんいんとうえん)」。 突然の発熱と倦怠感、のどの痛み、扁桃腺の腫れが起こり、しばしば嘔吐を伴います。全身に小さく赤い発しんが出たり、舌にイチゴのようなブツブツが現れることがあります。発しんがおさまった後、指の皮がむけることがあります。
ロタウイルス感染症イメージ

ロタウイルス感染症

ろたういるすかんせんしょう
予防接種あり(定期)/ロタウイルスワクチン
主な病原体ロタウイルス
感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)の一種。ロタウイルスに感染すると、嘔吐・下痢(白色便)・発熱・腹痛などの胃腸炎を引き起こします。ほかの感染性胃腸炎よりも脱水の程度が重くなることが多く、けいれんがみられるなどにより、入院となることがしばしばあります。5歳までの間にほぼ全ての子どもが感染するといわれています。
※ロタウイルスワクチンは令和2年10月1日より定期接種になりました。(令和2年8月1日生まれ以降の子が対象)
水ぼうそうイメージ

水ぼうそう

みずぼうそう
予防接種あり(定期)/水痘ワクチン
主な病原体水痘帯状疱疹ウイルス
正式名は「水痘(すいとう)」。発しんが顔や頭部に出現し、やがて全身へと広がります。発しんは斑点状の赤い丘しんから始まり、水ほう(水ぶくれ)となり、最後はかさぶたとなります。数日にわたり新しい発疹が次々と出現するので、各段階の発しんが混在するのが特徴です。全ての発しんがかさぶたになれば、感染性がないものと考えられます。
感染症カレンダーのPDF版(A4・無料)もご用意しました!印刷して、ご家庭や保育園、幼稚園などでお使いください。
感染症カレンダー(冬)pdfサムネイル

夜に子どもが咳で眠れないときは?

Q
子どもがつらいコンコン咳で夜眠れません。咳をやわらげる方法はないでしょうか?
A
適切な湿度を保ち、上半身を少し起こして呼吸が楽になる体勢で寝かせてあげましょう。

 子どもが咳込んで苦しそうな姿を見ると、一刻も早くやわらげてあげたいと思いますよね。

 咳が出ているときは、空気が乾燥しないよう、部屋を適切な温度と湿度に保つことが大切です。また、横になって鼻水が喉に流れ込まないように上半身を少し起こしてあげたり、痰(たん)を出しやすくするため背中をさすったり軽くたたいてあげたりするとよいでしょう

 咳は、日中は比較的落ち着いていて、寝入りばなや明け方に咳込む場合が多くみられます。夜に咳が出やすくなる理由として、

  • ①夜は副交感神経が活発になることで、気管支が狭くなること
  • ②室温とふとんに入って温まった体との温度差で、喉や気管支が過敏になること
  • ③横になると鼻水や痰が喉に流れ込み、刺激を受けること
などが挙げられます。そのほか、ふとんに付いたほこりなども影響することがあります。

 子どもが不安にならないよう、落ち着いて対応するようにしましょう。

【咳の対策】

1.適切な温度と湿度を保つ

温度計・湿度計イメージ

 室温は20℃前後に、湿度は50~60%に保ちましょう。
 特に冬は気温が低く乾燥しやすい季節。体温と室温の差で咳が強くなることがあるため、部屋を適度に暖め、加湿器を使う、お湯を張った洗面器を置く、濡らしたタオルを干すなどして、適切な湿度になるよう対策を。

2.上半身を少し起こす

上体を起こすイメージ

 寝ている状態だと、流れ込んだ鼻水が喉に絡んで咳が出やすくなることがあります。座布団やクッションなどを使い、呼吸が楽になる角度まで上体を起こしてあげましょう。
 咳が落ち着いたら、タイミングを見て平らな状態に戻して寝かせてあげると良いでしょう。

3.こまめな水分補給

まぐイメージ

 呼吸がハーハーすると体の水分が失われ、水分が不足すると痰が固まり、出しにくくなります。また、喉の乾燥を防ぐためにも、少量の水を咳の合間に飲ませてあげましょう。

咳が出ている時は、咳以外の症状も要チェック!

咳イメージ

「熱があるかどうか」
「咳はどれくらいの期間続いているか」
「呼吸状態はどうか」
などを注意深く観察しましょう。

 特に、呼吸困難があるときや、眠れないほど咳込みが強い場合は、肺炎、喘息発作、細気管支炎、気管支異物などの可能性も。すぐに医療機関を受診しましょう。

 また、熱でぐったりしている場合や、咳が1週間以上続く場合も、なるべく早く受診しましょう。

安易に咳止め薬を飲ませないようにしましょう

 咳には、異物や痰を外に出す役割もあります。そのため、市販の咳止め薬などを安易に使用するのは避けましょう。

 咳の原因はさまざまで、思わぬ病気が隠れていることも。早めに医療機関を受診して、診断を受けた上で適切な薬を服用しましょう。

お医者さんイメージ

※本記事は、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)厚生労働省」「感染症発生動向調査 週報グラフ 国立感染症研究所」を参考に、保健師監修のもと編集スタッフが制作しています。
※本記事は過去の実績をもとにした感染症流行時期の目安であり、必ずしも各感染症がカレンダー通りに流行するとは限りません。
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
監修:保健師・SHIHOさん
 12月~2月の冬ごろにかけて、子どもの間で流行しがちな感染症「インフルエンザ」「溶連菌感染症」「ロタウイルス感染症」「水ぼうそう」をご紹介しました。
 乾燥と低い気温は、ウイルスにとって好ましい環境。つまり、冬はウイルスの感染力が強まる時期です。引き続き新型コロナウイルス感染症にも注意しつつ、マスクや手洗い・うがい、そして室温と湿度に注意しながら、しっかり感染症を予防しましょう。
(こそだてDAYSママスタッフ)
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保健師・SHIHO
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。休日は、娘と一緒にブレイブボードに乗る練習をするのがマイブーム。
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