【胃腸炎】①胃腸炎セットを準備しよう
秋冬になるとノロウイルスやロタウイルスなどの感染性胃腸炎が流行します。
子どもが発症しても家族への感染を最小限にするためのポイントを押さえておきましょう。今回は「胃腸炎セットの準備」をご紹介します。
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正しい対応を教えて!子どもの胃腸炎
■子どもが感染症胃腸炎になり、吐いてしまいました。吐しゃ物はどのように処理したらよいですか?家族に感染しないか心配です。
子どもの突然の嘔吐、焦りますよね。片付けに必要なものは、“胃腸炎セット”としてあらかじめ準備し、決まった場所に置いておくのがおすすめです。
- ・使い捨てのマスク、手袋、エプロン
- ・ゴーグル(あれば)
- ・塩素系漂白剤(ハイター等の次亜塩素酸ナトリウムを含むもの)
- ・500mlの空ペットボトル(漂白剤の希釈用)
- ・キッチンペーパー(新聞紙、または捨ててよい布でもOK)
- ・小型ちりとり(開いた牛乳パックや段ボールで代用OK)
- ・ゴミ袋、エチケット袋(各2枚)
- ・バケツ
備えあれば憂いなし!
“胃腸炎セット”の内容は100円ショップなどに売っているものも多いので、この機会に揃えてみてはいかがでしょうか。要チェック! 胃腸炎の対処の手順
子どもが胃腸炎を発症した時の対処法を確認していきましょう。①部屋の換気
嘔吐した子以外を別の部屋へ移動させ、部屋の換気をします。嘔吐した子がエチケット袋を持てる年齢であれば持たせて、処理する人と同じ部屋で様子を見ましょう。
再度の嘔吐に備えて、枕元に敷くためのバスタオルやペットシーツ(ペットのトイレ用の商品)があると便利です。②処理の準備
吐しゃ物の処理を行う前に、胃腸炎セットを用意します。
使い捨てのマスク、手袋、エプロンを着用して、ゴミ袋(大小)の口を広げます。
塩素系漂白剤の希釈液A、希釈液Bを作ります。③吐しゃ物の処理
飛び散った吐しゃ物は小型ちりとり等で中心に集め、キッチンペーパー等で静かに拭き取ります。
ゴミはゴミ袋(小)に入れます。④床の消毒
汚れを拭き取った場所にキッチンペーパーを敷き、希釈液Aで浸して10分ほど置いてから拭き取ります。最後に水拭きをします。
ゴミはゴミ袋(小)に入れます。⑤ゴミの処理
ゴミ袋(小)に入れたキッチンペーパー等のゴミに希釈液Bを入れて、中身を充分に浸します。袋の中の空気は抜かず、口を結んで密閉してゴミ袋(大)に入れます。
次に、着用しているものの表面に直接触れないように気を付けながら、手袋→エプロン→マスクの順にはずします。ゴミ袋(大)に入れて密閉します。-
!密閉する時、ゴミ袋の中の空気は抜かないで!
ゴミ袋内の空気を外に出すと、一緒にウイルスも飛び散ってしまいます。空気は入ったまま、袋の口をしっかり結びましょう。⑥手洗い、うがい
最後に、手洗い・うがいを念入りに行いましょう。
※塩素系漂白剤の希釈 (次亜塩素酸ナトリウム液)
塩素系漂白剤を希釈し、次亜塩素酸ナトリウム液を作る方法をご説明します。
- ※次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする製品の例
原液のキャップの容量は書くメーカーにより異なります。
また、商品によって濃度が異なりますので、商品パッケージやホームページの説明にしたがってご使用ください。
希釈液の作り置きはしないでください。
胃腸炎が流行しやすい時期は、セットを準備しておくと心強いですね。