感染症カレンダー【通年】

2020.06.16
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 季節に関わらず、保育園や幼稚園の集団生活で、その年によって子どもの間で流行することがある感染症をご紹介します。一年を通してどんな病気が流行しやすいのか、確認しておきましょう。

感染症カレンダー縦
結核イメージイラスト

結核

けっかく
予防接種あり(定期)/BCG
主な病原体結核菌
 咳、たん、発熱(微熱)などの風邪と似た症状が長く続くのが特徴です。体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、などの症状が出ることもあります。子どもの場合、結核菌が血液を介して全身に広がる粟粒(ぞくりゅう)結核や結核性髄膜炎になることもあり、結核性髄膜炎を併発すると、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどが起こります。
B型肝炎イメージイラスト

B型肝炎

びーがたかんえん
予防接種あり(定期)/B型肝炎ワクチン
主な病原体B型肝炎ウイルス(HBV)
 全身の倦怠感、発熱・頭痛、吐き気、食欲不振、下痢、黄疸、尿が褐色になるなどの症状が出ます。乳幼児期に感染した場合、症状が出ないままキャリア(ウイルスが体内に住みついてしまう状態)となることが多いです。
 思春期に肝炎を発症することがありますが、その中の約90%の人は症状も軽く治療を必要としません。残りの約10%の人が慢性肝炎に移行し、肝硬変や肝がんになることがあります。
麻しん/はしかイメージイラスト

麻しん/はしか

ましん/はしか
予防接種あり(定期)/麻しん風しん混合ワクチン(MR)
主な病原体麻しんウイルス
 感染力が極めて強く、最初は高熱、咳、鼻水、結膜充血、目やになどの症状が現れます。発熱は一時期下がりますが、再び上昇し、口の中に白いブツブツが現れます。その後、顔や頸部に発しんが出ます。発しんは赤みが強く、やや盛り上がっており、徐々に発しん同士がくっつきます。肺炎、中耳炎、熱性けいれん、脳炎等を合併することがあるため、注意が必要です。
風しんイメージイラスト

風しん

ふうしん
予防接種あり(定期)/麻しん風しん混合ワクチン(MR)
主な病原体風しんウイルス
 発しんが顔や頸部に出現し、全身へと広がります。発しん同士がくっつくことは少なく、約3日間で消えます。発熱やリンパ節腫脹を伴うことが多く、悪寒、倦怠感、眼球結膜充血等を伴うこともあります。
突発性発しんイメージイラスト

突発性発しん

とっぱつせいほっしん
予防接種なし
主な病原体ヒトヘルペスウイルス(HHV)6型、7型
 発症時期は生後6か月から2歳になるまでによくみられます。3日間程度の高熱の後、熱が下がる頃に、おなかや背中を中心に赤い発しんが出て、顔や手足など全身に広がります。発しんにかゆみはなく、数日で消えてなくなります
おたふくかぜイメージイラスト

おたふくかぜ

おたふくかぜ
予防接種あり(任意)/おたふくかぜワクチン
主な病原体ムンプスウイルス
 正式名は「流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)」。
 発熱と耳の下(耳下腺・顎下腺・舌下腺の唾液腺)の腫れ、痛みが起こります。片側が腫れ、数日後に反対側が腫れる場合が多いです。唾液の分泌により痛みが増します。
アタマジラミ症イメージイラスト

アタマジラミ症

あたまじらみしょう
予防接種なし
主な病原体アタマジラミ
 卵は頭髪の根元近くにあり、毛に固く付着して白く見えます。卵はフケと違い、指でつまんでも簡単に取れないのが特徴です。成虫は頭髪の根元近くで活動しています。1~2匹の幼虫や成虫が寄生し始めた段階ではほとんどかゆみはなく、3~4週間後に数が増えると、激しいかゆみに襲われます。頭髪に直接触れたり、体や頭をくっつけたりすることで感染します。また、寝具やタオル類の共有で感染することがあります。
水いぼイメージイラスト

水いぼ

みずいぼ
予防接種なし
主な病原体伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルスの一種)
 正式名は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」。
 いぼは1~5mm程度で、丸くてつやがあり、中央が少しへこんだ水ぶくれのような形をしています。数個~数十個集まってできることが多いです。手足、わき、股など、体のどこにでもでき、軽いかゆみがあります。いぼをつぶすと白いかたまりが出てきて、これが皮膚につくとうつります。プールの水では感染しませんが、タオルや浮輪、ビート板などを介して感染する場合もあります。

感染症カレンダーのPDF版(A4・無料)もご用意しました!印刷して、ご家庭や保育園、幼稚園などでお使いください。
感染症カレンダーpdfサムネイル
※本記事は、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)厚生労働省」「感染症発生動向調査 週報グラフ 国立感染症研究所」を参考に、保健師監修のもと編集スタッフが制作しています。
※本記事は過去の実績をもとにした感染症流行時期の目安であり、必ずしも各感染症がカレンダー通りに流行するとは限りません。
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
監修:保健師・SHIHOさん
 季節に関わらず、その年によって流行することがある8種類の感染症をご紹介しました。
 集団生活では、感染症に1人が罹ると一気に広がる場合が多くなります。ワクチンがある感染症は標準的な接種時期にしっかり予防接種を受けることで、病気に罹りにくくしたり、重症化を防いだりすることができます。あらかじめ感染症を知っておき、普段の手洗い・うがいなどの感染症予防と予防接種で、いざという時もあわてず対処できるようにしましょう!
(こそだてDAYSママスタッフ)
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保健師・SHIHO
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。休日は、娘と一緒にブレイブボードに乗る練習をするのがマイブーム。
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