感染症カレンダー【春】

2024.03.01
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春に流行することが多い感染症『りんご病』『百日咳』の症状をご紹介します。保育園や幼稚園での集団生活では、子ども達は通常の風邪以外にも、さまざまな病気をもらいやすくなってきます。季節ごとに流行しやすい感染症を確認しておきましょう。

感染症カレンダー縦

りんご病イメージイラスト

りんご病

りんごびょう
予防接種なし
主な病原体ヒトパルボウイルスB19
正式名は「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」。最初は微熱・倦怠感などの風邪のような症状があり、7~10日後に両頬がりんごのように赤くなって、腕や太ももにも発しんが出ます。はじめはプツプツした発しんで、その後ほかの発しんと合体して赤い網目状・レース状のような模様になります。風邪のような症状の時期に感染しますが、発しんが現れる頃にはほぼ感染力がありません

百日咳イメージイラスト

百日咳

ひゃくにちぜき
予防接種あり(定期)/四種混合ワクチン(DTP-IPV)
主な病原体百日咳菌
コンコンと咳き込んだ後、息を吸うときにヒューという笛を吹くような音が出るのが特徴です。発熱することは少なく、咳が長く続きます。生後3か月未満の乳児の場合、呼吸ができなくなる発作や、肺炎、中耳炎などの合併症も起こりやすいので注意が必要です。

感染症カレンダーのPDF版(A4・無料)もご用意しました!印刷して、ご家庭や保育園、幼稚園などでお使いください。
感染症カレンダーダウンロード用サムネイル
※本記事は、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(2023(令和5)年5月一部改訂)こども家庭庁」「感染症発生動向調査 週報グラフ 国立感染症研究所」を参考に、保健師監修のもとこそだてDAYS編集部が制作しています。
※本記事は過去の実績をもとにした感染症流行時期の目安であり、必ずしも各感染症がカレンダー通りに流行するとは限りません。
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
監修:保健師・SHIHOさん
3月から5月の春ごろにかけて子どもの間で流行しがちな感染症として「りんご病」と「百日咳」の2つをご紹介しました。
春は進級、入園、入学など、子どもを取り巻く環境の変化で体調を崩しやすい時期。保育園や幼稚園などの集団生活では、さまざまな感染症が流行します。大人も免疫力が低下すると、子どもの風邪がうつりやすくなるため、日ごろから十分気をつけて過ごしましょう。園や学校の手続きで、接種済みの予防接種を確認されることも増えますので、予防接種の履歴やスケジュールはチェックしておいてくださいね。
(こそだてDAYSママスタッフ)
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保健師・SHIHO
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。休日は、娘と一緒にブレイブボードに乗る練習をするのがマイブーム。
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