豆ってすごいんです!離乳食にも使える高タンパクで栄養豊富な種類を解説

こそだてDAYSのキャラクター「おまめちゃん」のモチーフにもなっている“豆”。煮物や納豆、サラダのトッピングやスープ、和菓子だけでなく、豆腐や味噌、醤油などの原料として、さまざまな料理に使われている身近な食材です。豆類はタンパク質と食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルなども含まれていて栄養たっぷり。種類によっては赤ちゃんの離乳食から利用でき、子どもから大人まで、ヘルシーで健康的な食生活に欠かせないものとなっています。

2024.02.13
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日本でよく食べられている豆の種類

“豆”とは、食用に栽培されているマメ科植物の種子です。世界で食用とされている豆は約70~80種類ほどありますが、そのうち日本でよく食べられている豆の種類をご紹介します。

豆はどこまでが「豆」?

一般的に「豆類」とは、大豆(だいず)や小豆(あずき)、ささげ、そら豆、いんげん豆、えんどう豆、落花生(らっかせい)など、乾燥させて収穫されるものを指します。同じマメ科の中でも、細かく分けると、枝豆やさやいんげんなどは「豆類」ではなく「野菜」に分類されます。

※国連食糧農業機関「マメと派生産物」の定義による


大豆(ダイズ属)

大豆(だいず)は、別名「豆の王様」「畑の肉」などと呼ばれるほど、タンパク質を豊富に含む栄養価の高い食材です。ゆでたものを煮物やスープに入れたり、納豆、豆腐やきな粉、味噌・醤油などの原料としても有名で、日本人には特に欠かせない身近な豆のひとつです。
一般的な大豆は「黄大豆」で、その他に青大豆、黒大豆、赤大豆、茶大豆などがあり、熟した豆の色で種類が分かれます。未成熟な状態で収穫されたものは「枝豆」として食べられています。

大豆イソフラボンには、女性ホルモン「エストロゲン」(卵胞ホルモン)に似た働きがあって、月経周期の安定や更年期のトラブルを予防する効果が期待できるよ。大豆に含まれる女性に嬉しい栄養素を、日常の食生活の中でバランスよく取り入れてみよう。

おまめちゃん だいずくん

離乳食には

高タンパクで栄養価が高い大豆製品は、離乳食におすすめです。ただし食物アレルギーを引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれる食品 なので、初めて食べさせるときは慎重に、少量からスタートしましょう。
豆腐、きな粉、納豆などは調理しやすいので、なめらかにすりつぶしたり、細かく刻んだりなど、離乳食の進み具合に合わせて利用しましょう。大豆をそのまま使う場合は、指でつぶせる程度にやわらかくゆで、薄皮は取り除いてすりつぶし、誤嚥防止の工夫を忘れずに。



小豆(ササゲ属)

小豆(あずき)は、あんこの原材料で、大福やまんじゅう、どらやきなどの和菓子に欠かせない食材です。同じササゲ属の仲間には、大納言、ささげ、緑豆などがあります。

あずきには食物繊維、タンパク質、ビタミンB群、鉄やカリウム、サポニンやポリフェノールなど、さまざまな栄養素がバランスよく含まれているから、むくみや便秘解消の効果が期待できるのよ。

おまめちゃん あずきちゃん

離乳食には

小豆は、指でつぶせる程度にやわらかくゆでて、薄皮は取り除き、すりつぶせば離乳食に利用できます。水煮を利用する場合は、食塩や砂糖が使われていないものを。初めて与えるときは少量から、離乳食の進み具合に合わせて調理法を工夫しながら食べさせましょう。


そら豆(ソラマメ属)

そら豆は、塩ゆでする・焼く・炒めるなどの調理法が一般的で、中華料理に使われる調味料の豆板醤(トウバンジャン)の原料でもあります。

そら豆には糖質・タンパク質・ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維などが含まれていて、疲労回復や貧血予防に効果的だよ。

  おまめちゃん

離乳食には

そら豆は、やわらかくゆでて薄皮を取り除き、すりつぶすことで離乳食に利用できます。初めて与えるときは少量から、離乳食の進み具合に合わせて調理法を工夫しながら食べさせましょう。


さやえんどう(エンドウ属)

さやえんどう(絹さや)は、えんどう豆の中の豆が大きくなる前に収穫したもので、筋取りをしてサッと塩ゆでして食べることが多い食材です。同じエンドウ属の仲間は、グリーンピース(青えんどう)や赤えんどうなど。グリーンピースはえんどう豆が完熟する前の状態で収穫したもの、赤えんどうはえんどう豆が成熟してから収穫したもので、あんみつや豆大福に使われています。また、豆苗はえんどう豆の若菜で、葉と茎の部分を食べる食材です。

さやえんどうはβ-カロテンやビタミンCなどの栄養素を豊富に含む緑黄色野菜で、免疫力アップや風邪予防などの効果があるよ。

おまめちゃん

離乳食には

さやえんどうは、ヘタと筋を取り除き、塩を入れずにやわらかくゆでたものをみじん切りにして離乳食に利用できます。グリーンピースの場合は、やわらかくゆでて薄皮を取り除き、すりつぶして食べさせましょう。初めて与えるときは少量から、離乳食の進み具合に合わせて、ゆで時間やみじん切りのサイズを変えるなど、工夫しながら取り入れていきましょう。


金時豆(インゲンマメ属)

金時豆(きんときまめ)は、鮮やかな赤紫色が特徴の品種「大正金時」が有名で、主に甘煮や甘納豆として調理される食材です。同じインゲンマメ属の仲間は、うずら豆、大福豆(おおふくまめ)、白花豆、紫花豆など。「さやいんげん」は、いんげん豆が未成熟でさやがやわらかいうちに収穫されたもので、さやごとゆでて食べられています。

金時豆には食物繊維やカリウム、ポリフェノールなどの栄養素が含まれているから、便秘やむくみの解消などの効果が期待できるよ。

おまめちゃん

離乳食には

豆の種類によりますが、やわらかくゆでて薄皮を取り除き、すりつぶすことで離乳食に利用できます。さやいんげんは筋を取り、やわらかくゆでてみじん切りに。初めて与えるときは少量から、離乳食の進み具合に合わせてつぶしたり細かく刻んだりなど、調理法を工夫しながら食べさせましょう。


ひよこ豆(ヒヨコマメ属)

ひよこ豆は、鳥のくちばしのような突起があり、その名の通りひよこのような形をしているのが特徴です。主な生産国であるインドでは「ダル(豆)カレー」としてよく食べられていて、西アジアや中南米などでも広く栽培されています。近年、日本でもカレーやスープ、サラダなどの材料としてよく見られるようになりました。

ひよこ豆にはイソフラボンやカリウム、食物繊維やビタミンB群、ミネラルが含まれていて、便秘解消や貧血予防などの効果が期待できるよ。

おまめちゃん ひよこまめさん

離乳食には

ひよこ豆は、やわらかくゆでてペースト状にすれば離乳食に利用できます。初めて与えるときは少量から、離乳食の進み具合に合わせて、ゆで時間を変えたりみじん切りのサイズを変えたりなど、工夫しながら取り入れていきましょう。


落花生(ラッカセイ属)

落花生は、花が咲いたあと地中に実ができるのが特徴の豆で、殻付きの状態で売られていることが一般的です。炒ったものや塩ゆで、バターピーナッツなどに調理・加工され、おつまみやおやつに人気の食材です。なお、落花生とピーナッツは同じ豆ですが、一般的に、殻付きの状態のものを「落花生」、殻がない(殻をむいた)状態のものを「ピーナッツ」と呼ぶことが多いようです。落花生(ピーナッツ)には良質な脂質が多く含まれ、ビタミンやナイアシンも豊富で、中性脂肪やコレステロール値の低下、免疫力アップ、生活習慣病予防などの効果が期待できます。

落花生(ピーナッツ)は「ナッツ」じゃないって知ってる?
落花生は厳密にいうと、アーモンドやカシューナッツ、マカダミアナッツなどの、いわゆる「ナッツ(木の実)」とは別物なんだ。ナッツは「硬い殻をもった食べられる木の実」の総称。マメ科植物の種子である落花生は、「木の実」ではなく「豆」に分類されるんだって。

おまめちゃん

離乳食には

落花生は、食物アレルギーを特に引き起こしやすい「特定原材料8品目」に含まれる食材のため、離乳食の食材として使うのは避けたほうがいいでしょう。落花生はおいしく栄養価が高い食材ですが、アレルギーの観点からも、誤嚥の危険性からも、離乳食の時期にあえて食べさせる必要はありません。

豆ごとの栄養成分

豆ごとの栄養成分表(可食部100g当たり)
豆の種類エネルギー
(kcal)
炭水化物
(g)
タンパク質
(g)
脂質
(g)
大豆(ゆで)16314.89.88.4
あずき(ゆで)1248.60.825.6
そら豆(乾燥)32326.02.055.9
さやえんどう(ゆで)363.20.27.0
金時豆(ゆで)1279.31.224.5
ひよこ豆(ゆで)1499.52.527.4
落花生(いり)60726.549.419.6

※文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より作成
※可食部100g当たりの含有量
※そら豆は乾燥豆の成分のみ、落花生は炒った豆の成分のみ


健康な体づくりにかかせない豆の存在

豆には3大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物が含まれているほか、生体機能の維持・調整に必要なミネラル類や、糖質や脂質の代謝を助けるビタミンB群、さらに、ポリフェノールなどの機能性成分や、便秘の予防・改善に役立つ食物繊維が豊富に含まれています。
ひと粒ひと粒は小さいですが、豆は栄養価が優れており、生活習慣病の予防や、健康な体づくりはもちろん、美容効果もある万能選手。普段の食生活にぜひ豆を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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小さな子どもにかたい豆やナッツ類は食べさせないで

大豆や落花生(ピーナッツ)をはじめとした豆類は、おいしい上に栄養価が高く、手に入りやすい食品です。しかし、かたい豆類は子どもが誤嚥しやすいため、注意が必要な食品でもあります。
食べものをかみ砕く力が弱く、喉が未発達な子どもがかたい豆やナッツ類を食べると、窒息の恐れがあるのです。かたい豆は5歳頃まで食べさせないようにしましょう。子どもに食べさせるときは、やわらかくゆでてすりつぶすなど、誤嚥しないように調理を工夫しながら取り入れていきましょう。


※本記事は、
農林水産省「豆のこと、もっと知りたい。」(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2102/spe1_01.html)
農林水産省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」(https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_daizu_qa/#b14)
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_00001.html)
消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/)
日本豆類協会「豆の分類」(https://www.mame.or.jp/syurui/bunrui.html)
一般社団法人母子栄養協会「離乳食 食材チェックリストで考えたいこと:保育園入園」(https://boshieiyou.org/rinyusyokulist/)
をもとに、株式会社エヴォルブド・インフォが作成しています。
豆は栄養豊富で、乾燥豆や水煮などはいつでも手に入りやすいうえ、豆腐やきな粉、納豆などは離乳食にも取り入れやすい身近な食材です。旬の時期のそら豆や枝豆、いんげんなどは、特に栄養たっぷりでおいしいので、季節の楽しみでもありますね。日本人にはなじみ深く、ヘルシーで美容効果もある豆を、ぜひ普段の食生活に取り入れてみてくださいね。
こそだてDAYSにも、「おまめちゃん」をはじめ豆をモチーフにしたキャラクターが登場します。今後も新キャラクターが登場するかも!?お楽しみに♪
(こそだてDAYSママスタッフ)
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