2024年4月から五種混合ワクチンが定期接種へ!接種スケジュールついて解説します

2024年4月から、四種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)にHib(インフルエンザ菌b型)を加えた五種混合ワクチンが定期接種に位置づけられることになりました。この記事では、五種混合ワクチンの内容や接種スケジュール、接種対象、接種回数についてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

2024.03.05
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五種混合ワクチンとは?

五種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオを予防する四種混合ワクチン(DPT-IPV)に、Hib(インフルエンザ菌b型)を加えたワクチンです。

五種混合ワクチンの定期接種はいつから始まる?

2024年2月5日に行われた厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会で、五種混合ワクチンについて2024年4月から「定期接種」に位置づけて接種が行われることが決まりました。
これまで四種混合ワクチンとHibワクチンはそれぞれ4回ずつ、合計8回の接種が必要でしたが、五種混合ワクチンになることで接種回数が半分の4回になります。

五種混合ワクチンの接種スケジュールは?

五種混合ワクチンの標準的な予防接種スケジュールは、これまでの四種混合ワクチンと同様、生後2か月から生後90か月に至るまでの間に、計4回接種することになります(第1期)。

初回接種

20日以上の間隔をあけて3回

追加接種

3回目の接種から6か月以上の間隔をあけて1回

※第2期では、11歳から二種混合ワクチンを1回接種します。

同時接種できるワクチンは?

五種混合ワクチンと同時接種できるワクチンの組み合わせや本数に制限はありませんが、スケジュール上、同時接種しやすいのは次のワクチンです。かかりつけ医と相談の上進めていきましょう。


  • 生後2か月
    小児用肺炎球菌 / B型肝炎 / ロタウイルス
  • 生後3か月
    小児用肺炎球菌 / B型肝炎 / ロタウイルス
  • 生後4か月
    小児用肺炎球菌 / ロタウイルス(5価)
  • 1歳
    小児用肺炎球菌 / MR / おたふくかぜ / みずぼうそう

四種混合やHibワクチンを接種済み、または接種途中の場合は?

複数回接種する予防接種の場合は、原則として同一のワクチンを用いることとされています。そのため、すでに四種混合ワクチンとHibワクチンを接種している場合は、残りの回数も四種混合ワクチンとHibワクチンをそれぞれ必要回数接種することが基本となります。また、四種混合ワクチンとHibワクチンの予防接種がすべて終わっている場合は、あらためて五種混合ワクチンを接種する必要はありません。

市区町村の状況等により、同一のワクチンで接種できない場合は、医師と相談の上進めていきましょう。

※本記事は厚生労働省 2024(令和6)年2月5日 第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会「5種混合ワクチンについて」( https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001205549.pdf )の資料をもとに、株式会社エヴォルブド・インフォが作成しています。
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
五種混合ワクチンの定期接種は、2024年4月から行われる予定です。四種混合ワクチンとHibワクチンは現在も単体で定期接種が行われていますが、合計8回の接種が必要で、スケジュール管理が課題となっていました。今回の変更で五種混合ワクチンとなることにより、接種回数が減って、赤ちゃんや保護者の負担も軽減できることが期待されています。
接種スケジュールを確認して、計画的に予防接種を進めていってくださいね。
(こそだてDAYS編集部)
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