

- 対象期間
- 定期接種期間は1歳0か月~3歳未満(誕生日前日)に2回接種
- 費用・価格
- 定期接種の場合は無料/任意接種の場合は全額自己負担
この記事を監修いただいた専門家
保健師 シホ
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
この記事を監修いただいた専門家
管理栄養士 隅弘子
(ひろ子先生)
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
マンガ「水痘(水ぼうそう)ワクチン」






水痘ワクチンとは?
水痘(すいとう)ワクチンとは、水ぼうそうを予防するワクチンです。このワクチンの接種により、水ぼうそうの病原体である水痘帯状疱疹ウイルスに対する抗体ができ、水ぼうそうにかかりにくくなります。
水痘ワクチン接種の費用
定期接種の期間中は無料で受けられます。それ以外の期間は任意接種となり、全額自己負担で接種することになります。
水痘ワクチンの接種時期・スケジュール

水ぼうそう(水痘)にかかったことがないお子さんは、水痘ワクチンを1歳の誕生日当日〜3歳の誕生日前日まで(生後12か月〜36か月に至るまでの間)に計2回の接種を受けましょう。1回の接種で重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めて発症を予防できるといわれています。なお、水ぼうそうにすでにかかったお子さんは、定期接種の対象外となります。
1回目
1歳〜1歳3か月まで(生後12か月から生後15か月までの間)に1回目を接種します。
2回目
1回目の接種から最低3か月以上(標準的には1回目の接種から6か月から1年まで)の間隔をあけて、2回目を接種します。
水痘ワクチンの種類・接種方法
水痘ワクチンの種類は生ワクチンです。接種は通常、皮下注射で行なわれます。
同時接種できるワクチン
予防接種スケジュール上、1回目の水痘ワクチンと同時接種しやすいのは次のワクチンです。
1回目(1歳)
小児用肺炎球菌(4回目) / 五種混合(4回目) / 麻しん風しん混合(MR)(1回目) / おたふくかぜ(1回目)
※5本を同時接種で受けることもできます。
水痘ワクチンの副反応
基本的に水痘ワクチンは副反応がほとんどなく、接種後1〜3週間ごろに発熱や発疹が出ることもありますが、一過性で、数日中におさまることが多いです。その他に局所症状として、まれに 発赤・腫脹・硬結、過敏症として発疹・蕁麻疹・かゆみ・発熱などがあらわれることがあります。
また、重大な副反応として、アナフィラキシー様反応・急性血小板減少性紫斑病などの報告があります。もし、高熱や体調の変化、その他異常に気づいた場合は、直ちに医師の診察を受けてください。
水ぼうそうとはどんな病気?
水ぼうそうの正式名は水痘(すいとう)といい、水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染することでおこる病気です。風しんやおたふくかぜよりも感染力が強く、水ぼうそうに感染した人の咳やくしゃみを吸い込むことで感染します。発熱、水ぶくれを伴う発しんが主な症状で、軽く済む場合も多いですが、中には重症化し入院が必要となったり肺炎や脳炎などの合併症を起こしたりすることがあります。

水ぼうそうの原因と感染経路
空気感染、飛沫感染、接触感染、母子感染(胎内感染)により、病原体となる水痘帯状疱疹ウイルスに感染します。
水ぼうそうの主な症状と経過
水ぼうそうにかかると、発しんが顔や頭部に出現し、やがて全身へと広がります。発しんは斑点状の赤い丘しんから始まり、水ほう(水ぶくれ)になって、最後はかさぶたとなります。かゆみや疼痛を訴えることもあります。数日にわたり新しい発しんが次々と出現するので、各段階の発しんが混在するのが特徴です。全ての発しんがかさぶたになれば、感染性がないものと考えられます。


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- 主な感染症の出席停止の有無、登園の目安、登園許可書の要不要を一覧表にしました。PDFファイルを無料ダウンロードできますので、ご家庭や保育園、幼稚園などでお使いください。
まとめ
水ぼうそうは感染力が強い上、合併症も多く重症化しやすいので、1歳の誕生日を迎えたら、ワクチン接種を受けましょう。予防接種が1回だけだと免疫が不十分で発症する可能性があるため、2回目の接種も忘れずに受けましょう。他の予防接種との同時接種もできますので、スケジュールを確認し、計画的に予防接種を進めていってくださいね。

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”免除が適用されるのは、開始月・終了月に1日でも休業が含まれている月です。 つまり、「その月のうち一部でも休んでいれば、その月分まるごと免除になる」という、とても利用しやすい仕組みです。”とありますが 終了月は『終了日の翌日が属する月の前月まで』なので”一部”では足りないのでは。
バレルのめちゃショックだわ~
赤ちゃんを気遣って危ないものを高い所へするのありますよね~