この記事を監修いただいた専門家
保健師 シホ
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
この記事を監修いただいた専門家
管理栄養士 隅弘子
(ひろ子先生)
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
マンガ「児童相談所」



















これってしつけ?虐待?
大人がしつけだと思って子どもにしている行為で子どもが怯えているー。
あなたが感じた「これって虐待(ぎゃくたい)かも?」という違和感。
それはとても大切なサインです。
叩く、怒鳴る、食事を与えない…など。子どもの心と身体を傷つける行為は、しつけではなく虐待です。
虐待とは
「児童虐待の防止等に関する法律」(通称 児童虐待防止法)によると、以下はすべて虐待とされています。
- 殴る・蹴る・押さえつけるなど→ 身体的虐待
- 暴言・無視・脅し・大声で威嚇・他者への暴力を見せるなど→ 心理的虐待
- 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にするなど→ 性的虐待
- 食事や衣類を与えない・医療や教育を受けさせない・家に置き去りにするなど→ ネグレクト
しつけとは
一方で、「しつけ」とは、子どもの人格や才能などを伸ばし、社会において自律した生活を送れるようにすることなどの目的から、子どもをサポートして社会性を育む行為です。 また、「体罰」がしつけの一環として捉えられているケースが、いまだに多く見受けられます。しかし、体罰は子どもの身体に何らかの苦痛を引き起こし、または不快感を意図的にもたらす行為(罰)であり、児童福祉法や学校教育法で禁止されています。 たとえ大人がしつけのつもりでも、叩くなどの体罰は認められておらず、子どもを傷つける行為として許されるものではありません。

どこに相談する?
「もしかして、うちのしつけは厳しすぎるのかな?」「つい感情的に怒ってしまった…」「これって虐待になるの?」――子育てをしていると、不安や戸惑いを感じることは誰にでもあります。ひとりで抱え込まず、まずは誰かに相談してみませんか。虐待かどうかはっきりしていなくても大丈夫。匿名で相談できる窓口や、LINEから気軽に話せる相談先もあります。困ったときに頼れる相談窓口をご紹介します。

今すぐ相談できる児童相談所窓口
- 電話
- 全国共通ダイヤル 189(いちはやく)
- 相談専用フリーダイヤル
- 0120-189-783
相談は匿名OK・秘密厳守。
こども家庭センター
(お住いの市区町村の子育て支援窓口)
お住まいの市区町村のこども家庭センターや子育て支援の担当窓口でも相談できます。相談窓口の名称は地域で異なりますが、窓口受付で、子育てや児童虐待の相談であることを伝えれば案内してもらえます。必要な場合は児童相談所の支援にもつながります。
親子のための相談LINE
まずは気持ちを整理したい、話を聞いてほしい、虐待かどうかも見立てを一緒に考えてほしい、というような場合は、LINEでも相談ができます。「親子のための相談LINE」は、子育てや親子関係について悩んだときに、こども(18歳未満)とその保護者の方などが相談できる、こども家庭庁が案内する窓口です。
公的機関に相談しにくい場合は
まずは、身近で信頼できる人に話してみましょう。 たとえば、専門家である保育園や幼稚園の保育士や先生、学童や学校の教員、スクールカウンセラーなどが頼れる存在です。

児童相談所とは?
児童相談所では、子どもの生活全般に関わる以下のような相談ができます。
- 養護相談
保護者の家出、失踪、死亡、離婚、入院、服役などにより養育が困難とされる子どもについての相談、棄児、迷子、虐待を受けている子どもについての相談、養子縁組に関する相談など - 障がい相談
肢体不自由、視聴覚障害、言語発達障害、重症心身障害、知的障害、発達障害などに関する相談など - 非行相談
家出、浪費、乱暴、飲酒、喫煙などの問題行動がある子どもに関する相談など - 育成相談
家庭内暴力や生活習慣の著しい乱れ、不登校や学業不振、そのほか家庭内での子育ての悩みに関する相談など - 保健相談
虚弱児、内部機能障害、小児喘息、その他の疾患(精神疾患を含む)等を有する子どもに関する相談など - その他の相談
里親希望に関する相談、養子縁組に関する相談、夫婦関係についての相談など
児童相談所の相談・支援の流れ
連絡をすると、まずはあなたの話をしっかり聞いてくれます。そして、あなたとお子さんにとって最善の方法を一緒に考えてくれます。
①相談
まずは電話で「話を聞いてほしい」と伝えるだけでOK。 児童福祉司や心理士などの専門家があなたの気持ちと状況を丁寧に聞き取ります。
②面談や調査
必要に応じて面談や家庭訪問を行い、お子さんの様子や家庭環境を確認します。 家族に知られたくない場合は訪問方法や時間を調整してくれます。
③支援方法を検討・決定
お子さんの状況や家庭環境に応じて、最適な支援方針を決定します
- 在宅支援
訪問相談、ペアレントトレーニング、心理カウンセリングなど - 一時保護(緊急)
緊急時にはお子さんだけ、一時保護所や児童福祉施設、ファミリーホーム※等でお預かりすることがあります。一時保護は「親子を引き離す罰則」として行うのではなく、子どもの安全を守るための一時的な支援です。
※ファミリーホームとは、何らかの事情で実親と暮らせない子どもを、児童相談所が適切と認めた家庭に里親委託し、温かい家庭的養育を提供して子どもの健全な成長を支える場所です。 5~6人程度の子どもを一緒に養育し、相互作用を活かしています。
保護者にどんな支援がある?
子育ての悩み相談や、ペアレント・トレーニングなどの保護者向けプログラム、心理的サポート、家庭訪問による継続的な見守り、関係機関との連携などを通じて、保護者をサポートします。 また、パートナーからの暴力などが心配な場合、相談者の安全にも配慮し、必要に応じてDV相談機関や警察と連携します。
こども家庭センターとは?
こども家庭センター(家庭児童相談室、こども家庭相談室など)は、子育てや親子関係、家庭の悩みについて相談できる市区町村の窓口です。
こども家庭センターの相談・支援の流れ
① 相談する
まずは電話や窓口で相談します。「育児がつらい」「子どもを怒りすぎてしまう」「親子関係に悩んでいる」など、気になることを相談員に話します。
② 相談員が話を聞く
家庭相談員や保健師などが状況を丁寧に聞き取り、困りごとや不安を整理します。虐待にあたるかどうかわからない場合でも相談できます。
③ 一緒に対応方法を考える
相談内容に応じて、子どもへの接し方や利用できる支援制度についてアドバイスを受けられます。必要な支援やサービスを一緒に考えていきます。
④ 必要な支援につながる
状況に応じて、保健センター、子育て支援サービス、医療機関、学校、児童相談所などの関係機関を紹介してもらえます。
⑤ 継続的な見守りや支援
必要に応じて、その後も相談を続けながら支援を受けることができます。家庭の状況に合わせて、長期的にサポートしてもらえる場合もあります。
「親子のための相談LINE」とは?
「親子のための相談LINE」は、こども家庭庁が案内している相談窓口で、子育てや親子関係について悩んだときに、こども(18歳未満)やその保護者などがLINEで相談できます。
「子どもにイライラしてしまう」「怒りすぎたかもしれない」「これって虐待なのかな?」など、子育てに関するさまざまな悩みを相談員に聞いてもらえます。虐待かどうかはっきりしていない段階でも相談できるので、「まずは話を聞いてほしい」「気持ちを整理したい」というときにも利用しやすい窓口です。
電話や対面での相談に抵抗がある方でも、LINEやチャットなら気軽に相談しやすいのが特長です。ひとりで抱え込まず、不安な気持ちを話すきっかけとして活用できます。
「親子のための相談LINE」の相談・支援の流れ
① LINEで友だち登録
「親子のための相談LINE」公式アカウントを友だち追加します。
② お住まいの地域を登録
都道府県や市区町村を選択します。
③ 相談画面を開く
案内や注意事項を確認し、相談専用画面へ進みます。
④ 相談内容を入力
ニックネームなど必要事項を入力し、悩みや不安を送信します。匿名で利用することもできます。
⑤ 相談員とやり取り
専門の相談員が話を聞き、一緒に状況を整理したり、必要なアドバイスを行ったりします。
⑥ 必要に応じて支援機関につながる
相談内容によっては、地域の相談窓口や児童相談所など、適切な支援機関につながることがあります。命や安全に関わる緊急時には、関係機関と連携して対応します。
よくある質問
児童相談所は、匿名で相談できますか?
はい。匿名での相談や通報が可能です。
「名前を知られたくない」「家族に知られたくない」という場合でも、児童相談所は秘密を守りながら対応します。
児童相談所は家族に知られずに家庭訪問を受けられますか?
はい。家族に知られたくない場合は、事前に伝えれば訪問方法や時間を調整してくれます。
児童相談所・こども家庭センター・「親子のための相談LINE」の相談に費用はかかりますか?
相談は無料です。公的支援や福祉サービスの情報提供も受けられます。
まとめ
心配があるときは、自分ひとりで抱え込まず児童相談所やこども家庭センター、「親子のための相談LINE」、周囲の信頼できる人へ相談してみましょう。ひとりで悩まず、支援を受けながら地域ぐるみで子育てをしていきましょう。 迷ったら、まずは一言「相談したい」と伝えましょう。それがあなたと子どもを守る第一歩です。

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みんなのコメントをもっとみる生理の事とかよくわかりました感謝してます!ありがとうごさいます。
不安になるの、分かります
子供は大きくなって抱っこできなくなるもんねえ。