- 対象期間
- 生後3~6か月頃が効果的
- 費用・価格
- 総額 約40~60万円くらい
この記事を監修いただいた専門家
保健師 シホ
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
この記事を監修いただいた専門家
管理栄養士 隅弘子
(ひろ子先生)
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
マンガ「頭蓋形状矯正ヘルメット治療」



























赤ちゃんの頭のゆがみ、どうして起こる?
赤ちゃんの頭はとてもやわらかく、「胎内での向き癖」「生後の向き癖」「寝る姿勢」「筋肉のかたより」などで形が変わりやすいものです。1992年にSIDS予防であおむけ寝が推奨されるようになって以降、頭のゆがみが増加していると指摘されています。(国際小児神経外科学会データより) また、吸引分娩や鉗子分娩など、出産時に頭にかかった圧により、ゆがんでしまったということもあるでしょう。この場合、多くはは1~3か月ほどで自然に治るとされています。
多くの場合は自然と目立たなくなる
位置的な頭のゆがみ(寝癖などの外力によるもの)は、 生後4か月くらいまでに気づくことがほとんど です。 多くはその後、赤ちゃんが首や体を自由に動かせるようになると自然に目立たなくなり、 2歳をすぎるとほとんど気にならなくなります。
頭のゆがみの対策
軽度の頭のゆがみは次の方法で改善されることもあります。
- 寝る向きをできる範囲で少し変える
- 日中のタミータイム(うつ伏せ遊び)を見守りつきでする
- 長時間同じ姿勢になるベビー用品の使い過ぎに注意する

頭蓋形状矯正ヘルメット治療ってどんなもの?
頭蓋形状矯正ヘルメット治療とは、医師の診断のもと、赤ちゃんの頭に合わせて作った専用のヘルメットをかぶってもらい、やさしく形を整えていくものです。 頭の成長を「おさえる」のではなく、成長しやすい方向へ「導く」イメージで、痛みや苦しさはありません。多くの赤ちゃんがすぐ慣れて、普段通りに過ごせます。

必ず医師の診断が必要
ヘルメット治療はすべての赤ちゃんが対象ではなく、
- ゆがみの程度
- 月齢
- 成長の進み具合
そのため、必ず医師によるレントゲンやCTなどを含む診断が必要です。
治療の対象となるのは?
おもに 位置的頭蓋変形(外的要因) のときに治療の対象となります。
- 向き癖による後頭部の平坦化
- 斜頭症:左右の非対称
- 短頭症:いわゆる「絶壁」
- 長頭症:前後に細長い形
ヘルメット治療が検討されるゆがみの程度
頭のゆがみは、専門医による視診、触診3Dスキャナーなどによる計測で重症度を評価します。
| グレード1 | 軽度: 後頭部の一部分のみが平らになっている | ![]() |
|---|---|---|
| グレード2 | 耳の位置のズレ: 平らな側の耳が前方に押し出されている | ![]() |
| グレード3 | おでこの突出: 平らな側のおでこが前に出ている | ![]() |
| グレード4 | 顔の非対称: 頬が盛り上がるなど、顔全体に左右差が見られる | ![]() |
| グレード5 | 上部の突出: 頭頂部や側頭部が上方・側方に盛り上がっている | ![]() |
いつ始めるのがいいの?
ヘルメット治療は、生後3~6か月頃が最も効果が出やすい時期とされています。 この頃は頭蓋骨が最もやわらかく、形を整えやすいためです。 もちろん生後6か月をすぎても治療できる場合はありますが、月齢が上がるほど効果が出にくくなります。 ママやパパが「気になる」と感じたら、早めに小児科や専門クリニックへ相談するのがおすすめです。
治療期間と生活への影響は?
治療期間はだいたい 3~6か月間。 1日 23時間 ヘルメットをかぶるのが基本ですが、お風呂やお手入れの時間は外して大丈夫です。 初めは「ずっとかぶって大変そう…」と思うかもしれませんが、赤ちゃんは意外とすぐ慣れるようです。 また、ヘルメットは軽量化しており安全性も考えられています。
ヘルメット治療を始めるまでの流れ
①ヘルメット治療ができる医療機関をみつける
医療機関によっては、予約や紹介状が必要な場合もあるので、確認しておきましょう。

②受診し、治療をすすめるかどうか決める
医療機関を受診し、治療が必要という結果で、保護者が同意する場合は治療を進めます。

③ヘルメットを作る
赤ちゃんの頭の3Dスキャンをとり、オーダーメイドでヘルメットを作成します。

④装着開始
ヘルメットが届いたら装着開始します。2~6週ごとに経過を診察し調整します。

ヘルメット治療にかかる費用は?
治療は 保険適用外(自費診療)です。 費用は、ヘルメットの種類や取り扱っている医療機関によります。 詳細はそれぞれの医療機関で確認しましょう。
| 初診・3Dスキャン | 約3〜5万円 |
|---|---|
| ヘルメット制作 | 約35〜45万円 |
| 調整費用 | 約1万円(1回あたり) |
| 総額 | 約40〜60万円 |
| ※医療費控除の対象になる場合があります。(管轄の税務署にお問い合わせください) | |
主なヘルメットの種類
ヘルメットは、日本で医療機器承認を取得して医療機関で使用されているものを購入しましょう。
治療をきめる際、注意しておきたいこと
- 自費診療(保険適用外)なので費用の負担が高額
- 1日20〜23時間装着する必要がある
- 夏場の蒸れ・かぶれなど肌トラブルの可能性
- 調整のための通院など、保護者の負担もかかる
よくある質問
ヘルメット治療は痛くないの?
痛みはありません。
ヘルメットは赤ちゃんの頭の成長を “じゃましない部分” と “伸びやすい部分” を作って、自然な成長をサポートする仕組みです。圧迫して無理に形を変えるものではないため、痛みや苦しさは感じません。ほとんどの赤ちゃんがすぐ慣れて普段通りに過ごします。
いつから始めるのが一番効果的?
生後3〜6か月が最も効果的とされています。
この時期は頭蓋骨がやわらかく成長スピードも速いため、矯正しやすい時期です。
生後6か月を過ぎても治療できる場合はありますが、月齢が上がるほど変化が出にくくなる傾向があります。
ヘルメット治療は医療費控除の対象になる?
医療費控除の対象になる場合があります。
管轄の税務署の判断となりますので、問い合わせてみましょう。
まとめ
赤ちゃんの頭蓋形状矯正ヘルメット治療は、乳児期の成長力を利用して頭の形のゆがみを少しずつ整えていく治療です。「見た目のためだけ」ではなく、専門の先生が必要と判断した場合に行われる医療的なケアです。効果がある限られた時期だけの治療なので、赤ちゃんの頭のかたちが気になるときは、専門クリニックや小児科に早めに相談しましょう。
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他のマンガにもコメントが届いています。
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2
ねこまんじゅう さん
-
2
ねこまんじゅう さん
-
1
みりん さん
みんなのコメントをもっとみる子供は大きくなって抱っこできなくなるもんねえ。
いい保育園の人でよかったね〜
がんばって!おうえんしてます!