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助産師さん、保健師さん、保育士さん、栄養士さん…誰に何を相談すればいい?

助産師さん、保健師さん、保育士さん、栄養士さん。
妊娠から出産、子育てのサポートをしてくれる頼もしい専門家の方々ですが、それぞれの得意分野を知っていますか?今回は妊娠・出産・育児で悩んだとき、誰に何を相談したらいいのか、分かりやすく紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

2023.05.30
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助産師さん:赤ちゃんと、妊娠から産褥期ママの身体の専門家

妊婦さんを始め、子育て中のママは助産師さんにお世話になった方がほとんどですよね。

出産時に赤ちゃんを取り上げてくれるイメージが強いと思いますが、助産師さんのお仕事は、妊娠期や出産後の健康指導や乳房ケア、新生児のケアなども行います。電話相談を受けてくれることもありますよ。

妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんの健康状態に問題がない場合であれば、医師の指示を受けることなく、助産師さんの判断による助産介助が許されています。

現在の日本では、保健師助産師看護師法により、女性しか就くことができない職業です。

また、自治体では、新生児訪問や乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん訪問事業)という名前で、産後のママの自宅を訪問し、ママと赤ちゃんの体調を見てくれる公共サービスがあります。このときに助産師さんか保健師さんが来てくれることもあります。

助産師さんのイラスト
●こんな時は助産師さんに相談しよう!
    妊娠や産後のママや赤ちゃんの身体・健康、子育て全般について、悩みや不安なことがあるとき。 おっばいのケアはもちろん、授乳や断乳についても相談に乗ってくれます。
●どこで相談ができる?
    出産した病院や近隣の助産院など。(病院によりますので、ホームページ等をご参照ください) お住まいの地域の保健所や保健センターに助産師さんがいる場合は、そこでも無料で相談が出来ます。

保健師さん:子育ての伴走をしてくれるトータルコーディネーター

妊娠するまで、保健師さんとは関わりが少ない方が多いかもしれません。

保健師さんは保健所や保健センターに勤務することが多いです。他にも、企業や学校、病院などに勤めていることもあります。

地域に住む住民の保健指導や健康管理、乳幼児健診などを行っているのが保健師さんです。活動の幅が広く、赤ちゃんの健康だけでなく、大人の健康はもちろん在宅介護が必要な方の支援も行います。保健師さんの仕事は病気やケガを未然に防ぐ、悪化を防ぐといった「予防」が中心です。健康相談や健康診査、家庭訪問などを通して、必要な助言やサポートを行ってくれます。

保健師さんは相談内容によって、適切な専門家を紹介してくれますが、紹介して終わりではありません。相談の状況もきちんと把握し、その後もサポートをしてくれたり、必要な支援を提案してくれるコーディネーターであり、継続して伴走してくれるパートナーの役割も担っています。

男女の保健師さんのイラスト
●こんな時は保健師さんに相談しよう!
    赤ちゃんの健診などの健康管理だけではなく、育児相談や、ママの心の問題にも向き合ってくれます。妊娠から子育てまでの間に、子どもやママのこと、パートナーのことも含め、誰に相談したらいいのか分からないことがあれば、保健師さんに相談をしてみましょう。適切なアドバイスやサポート、必要に応じて専門家を紹介してくれ、解決するまで寄り添ってくれます。
●どこで相談ができる?
    お住まいの地域の保健所や保健センターで、無料で相談が出来ます。 適切な部署と連携をしてサポートをしてくれますので、訪問して窓口で聞いてみるのもおすすめ。 電話の場合、妊娠や子育て相談などの電話番号にまずはかけてみましょう。

保育士さん:子どもとのかかわりのプロ

子育て支援センターや保育園で子育ての相談をした方もいるのではないでしょうか。

保育士さんは、赤ちゃんから小学校入学前の子どもを預かって、生活全般のお世話をしながら、基本的な生活習慣も身につけさせてくれます。トイレトレーニングなども家庭と一緒になって保育園で教えてくれますよね。

保育士さんは、身の回りのお世話をするだけではなく、心身の発達を促して、社会性を養う時期の子どもの成長にとって重要な役割を担っているとも言えます。

男女の保育士さんのイラスト
●こんな時は保育士さんに相談しよう!
    子どもの発達や子育てについての悩み、トイレトレーニングなどのやり方など、育児全般について相談してみましょう。
●どこで相談ができる?
    保育士さんは子育て支援センターにいます。保育園に通っている場合は、園の先生(保育士さん)に相談してみると良いでしょう。

栄養士さん:健康をサポートする食生活のアドバイザー

栄養士さんには、妊娠期の食事指導や出産後の離乳食教室などでお世話になった方もいるかもしれません。

栄養士さんの主な仕事は、保育園・幼稚園、学校など、集団給食の給食メニュー作成、調理、栄養管理を行うことです。 また、病院や保健所、保健センターなどで、健康をサポートするための食生活のアドバイスを行うこともあります。

男女の栄養士さんのイラスト
●こんな時は栄養士さんに相談しよう!
    妊娠中の体重管理や貧血予防、血糖コントロールが必要な方は、栄養士さんに相談をしてみましょう。 ママの産後の栄養管理やお子さんの離乳食、好き嫌いについての相談にも乗ってもらえます。
●どこで相談ができる?
    妊娠中は掛かりつけの産婦人科に栄養士さんがいれば相談することができますし、保健所・保健センターに栄養士さんがいる場合は、子どもの健診の場や窓口、電話などでも無料で相談することができます。 自治体で実施している離乳食教室などに参加するのも良いでしょう。

だれに相談したらいいか迷ったら、保健師さんへ!

栄養について聞きたいときは栄養士さん、乳腺炎で困っているときは助産師さん…などのように、相談先がすぐにイメージできるときは良いですが、妊娠期や子育て中は、誰に相談したらいいのか悩むことも多いのではないでしょうか。具体的に何が悩みなのか自分でも分からないけれど、苦しい気持ちを抱えていることもあるでしょう。

そんな時は、お住まいの地域の保健センターや保健所で保健師さんに相談をしてみましょう。
今の状態から適切なサポートをしてくれます。

パパママと子どものイラスト

一人で抱え込まず、ぜひ専門家を頼ってくださいね。

※本記事は厚生労働省のホームページや厚生労働省が運営する職業情報提供サイトを参考に、保健師監修のもと、こそだてDAYS編集部が制作しています。
妊娠期はもちろん、子育て中は悩みが多いものですよね。子どもに関することだけでなく、ママ自身やパートナーのこと、悩みの内容も人それぞれです。 困ったり悩んだりしたときは、どうか一人で抱え込まずに、ぜひ専門家を頼ってくださいね。
(こそだてDAYSママスタッフ)
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