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- 妊娠を望む時期~妊娠中
マンガ「妊娠」
月経(生理)の仕組み
月経とは
妊娠をするには、月経(生理)があることが前提です。
月経は、身体が妊娠するための準備を行い、妊娠が成立しなかったときに、子宮の内側を覆っている子宮内膜が出血を伴ってはがれ落ちる現象のことです。
月経の初日から次の月経が始まる前日までの日数を月経周期といいます。この周期は、25~38日が正常範囲とされています。
月経周期は4つの時期に分かれる
約1か月の月経周期は、卵胞期・排卵期・黄体期・月経期の4つの時期に分けられます。
妊娠しない限り、閉経するまで女性の体は毎月このサイクルを繰り返しています。
卵胞期
卵巣の中にある卵子のもととなる原始卵胞が成熟卵胞に発育する時期です。成熟卵胞からは卵胞ホルモンが分泌され、その影響で着床が起きても良いように子宮内膜が厚くなります。
排卵期
卵胞ホルモンがある程度増えると、卵胞期に発育した成熟卵胞から卵子が排出されます。
黄体期
排卵後の卵胞は黄体という組織になり、黄体ホルモンを分泌します。これにより子宮内膜は、妊娠に適した状態になります。この時期に妊娠が成立しなかった場合、黄体の機能は衰えていきます。
月経期
妊娠が成立しなかったときには、子宮内膜ははがれ落ち、血液とともに子宮口から排出されます。これが月経です。
基礎体温で排卵や月経時期を予測できる
基礎体温は、生命維持に必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静状態にあるときの体温のことです。女性の体は月経周期とともにホルモンが変化し、基礎体温も変動しています。そのため、基礎体温から排卵や月経の時期を、ある程度知ることができます。
目覚めたら寝たまま専用体温計で測定
基礎体温は、安静状態の体温ですので、朝目覚めて活動する前に寝たままの状態で測定をします。起き上がってしまうと、安静状態ではなくなり、正しい体温が測定できません。基礎体温の変動はわずかですので、基礎体温計は通常の体温計ではなく、小数点以下2桁まで表示される専用のものを使います。婦人用体温計とも言われます。
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低温期と高温期の2つのサイクルがある
月経が始まると、体温が下がって約2週間の低温期が続きます。排卵すると、体温が上昇して約2週間の高温期が続きます。この低温期と高温期が一定のサイクルで繰り返されていきます。
排卵時期と月経時期を予測するには
排卵後は高温期になりますが、妊娠しなければ月経開始とともに体温が下がります。もし、2週間経っても高温期のままで月経が始まらない場合は、妊娠の可能性があります。月経後2週間経っても体温が上がらず、低温期が続いていた場合は、排卵が起きていない可能性があります。
このように、基礎体温から排卵や月経開始の時期、妊娠の可能性も予測ができます。
精子と卵子
精子とは
精子は男性の生殖細胞のことです。精巣には精子のもととなる精粗細胞があり、80日ほどかけ、細胞部分裂を繰り返して精子になります。精子は毎日1億個ほど作られています。精子は生涯を通じて作られますが、加齢とともに精巣が小さくなり、少しずつ量や精子の運動率、受精させる機能が低下します。
卵子とは
卵子は女性の生殖細胞のことです。卵子は卵巣に卵子の元となる原始卵胞として存在しています。卵胞が成熟し、卵胞の中にある卵子が排卵されます。女性は生まれた時に卵巣に100~200万個の原始細胞を持っています。月経が始まる頃までに、約170~180万個が自然に消滅し、 思春期・生殖年齢になる頃には約20~30万個まで減少すると言われています。また、毎月の月経周期で約1000個が減少していき、閉経するまで減少します。
女性が一生で排卵する卵子の数は400個~500個と推定されています。男性の精子と違い、女性の卵子は増やすことができません。
妊娠の仕組み
妊娠が成立するまでには、大きく、排卵と射精→受精→受精胚の発育→着床→着床後の胚発達という流れがあります。このすべてがうまくいって初めて妊娠が成立します。1回で妊娠ができる確率は20~30%です。
妊娠が成立するまで
射精と排卵
射精とは、精子が放出されることです。1回につき、1~4億ほど放出されるといわれています。精子は、子宮頸管と子宮を通って卵管に進み、卵子を待ちます。卵管にたどり着ける精子は100個ほど。寿命は平均3~5日程度です。
排卵とは、卵巣の中で成長した卵胞から卵子が飛び出し、卵巣を出て行くことです。排出された卵子は、通常、卵管に取り込まれます。卵子の寿命は12~24時間とされ、この時間を過ぎると受精能力を失います。
受精
受精とは、精子が卵子の中に入り、受精卵になることをいいます。精子と卵子がそれぞれ受精能力のあるタイミングで出会うと、精子は卵子にある透明帯といわれる殻のようなものを破って卵子の中に侵入します。1つの精子が卵子の中に入って受精卵になると、他の精子は侵入できなくなります。精子のパワーが足りず、卵子の中に入る前に力尽きることもあります。
受精胚の発育
受精卵は、1週間ほどかけて細胞分裂を繰り返しながら卵管から子宮へ移動していきます。順調に発育することもあれば、途中で発育が止まることもあります。
着床
子宮へ移動した受精卵は、子宮内膜に沈み込んで着床します。うまく着床できると、絨毛を使って母胎から栄養を取り入れて成長していきます。
着床後の胚発達
着床後も順調に受精胚が成長すると、10日後くらいに妊娠の反応が出ます。
異所性妊娠(子宮外妊娠)とは
異所性妊娠とは子宮外妊娠ともいわれ、何かしらの要因で子宮内膜ではなく、卵管、卵巣、腹部などに着床してしまうことです。全妊娠の2%でおきるといわれています。
この場合、妊娠は継続できず、手術などを行う必要があります。異所性妊娠をしても受精卵はしばらく自分自身で成長をするため、卵管などに着床した場合には卵管破裂などのリスクがあります。早期発見のためにも、妊娠したかな?と思ったら、早めに産婦人科を受診しましょう。
妊娠超初期症状とは?
妊娠超初期とは、妊婦さんによって使われている俗語のようなもので、正式な医学用語ではありません。妊娠超初期の時期は、一般的には妊娠0週~3週の妊娠確定前のことを指しています。まだ妊娠症状と言えるものが出てくる時期ではありませんが、その時期に起こりやすい症状を紹介します。
妊娠初期に起こりやすい症状
着床出血
子宮内膜に着床したときに出血を伴うことがあります。時期としては生理予定日あたりに重なるため、月経だと思う人も多いです。出血は少量であることが多いのですが、少量の茶色い出血が続いたり、月経と思うような量の出血が2~3日で終わったりするなど、個人差があります。全妊娠の8~25%程度に起こるとされ、経産婦に多い傾向があります。
下腹部痛
着床時に痛みを感じることがあります。
腰痛
妊娠により、徐々に骨盤を開いていくために関節を緩めるホルモンが分泌されることで起こります。
頭痛
妊娠初期~中期は黄体ホルモンの分泌が増え、血管が拡張し血流が良くなります。これにより頭痛が起こりやすくなります。
風邪っぽい症状
妊娠したことで高温期が続きます。それにより、ほてりや熱っぽさから風邪と似た症状と感じることがあります。
胸の張りや痛み
妊娠すること卵胞ホルモンと黄体ホルモンが増え、乳腺や乳管が発達するために胸が張ったり痛くなったりします。
ニキビや吹き出物
卵胞ホルモン、黄体ホルモンが増えることによって、皮脂の分泌量も増えてきます。この影響で、肌トラブルが起きやすくなるようです。
妊娠週数と妊娠の区分
妊娠期間は大きく3つに区分されます。
妊娠初期:妊娠0か月~4か月(妊娠0週0日~15週6日)
妊娠週数の開始日は最終月経開始日を指します。妊娠が確定したら、母子手帳をもらい、出産まで定期的に妊婦健診を受けます。
多くの場合、つわりが始まり、落ち着くまでの時期です。妊娠4か月の終わり頃には胎盤が完成し、赤ちゃんは臓器のほとんどが形成されています。
妊娠中期:妊娠5か月~7か月(妊娠16週0日~27週6日)
つわりが落ち着き、安定期に入ります。
お腹が出始め、徐々に胎動も感じるようになります。マタニティウェアなどはこの頃から必要になってきます。
赤ちゃんは活発に動くようになり、聴覚も備わって、性別も分かってくる時期です。
妊娠後期:妊娠8か月~10か月(妊娠28週0日~39週6日)
赤ちゃんの身体機能はほぼ完成しています。妊娠週数が進むにつれて、赤ちゃんは脂肪をつけ、発育していきます。
赤ちゃんの成長に伴い、お腹はさらに大きくなります。余裕をもって入院準備や出産準備を行っておきましょう。
なお、妊娠40週0日が出産予定日になります。
避妊について
望まない妊娠を防ぐために
さまざまな事情により、妊娠しても出産が難しいこともあります。予定外の妊娠は、女性の心と身体に大きな負荷をかけてしまいます。そういったことを防ぐためにも、妊娠・出産を望まない場合は、避妊を行いましょう。
避妊の種類について
避妊の方法には、コンドーム、ピル(経口避妊薬)、IUD(子宮内避妊具)、不妊手術、緊急避妊ピル(アフターモーニングピル)などがあります。コンドームは、コンビニやドラッグストアなどで購入できます。そのほかは、病院で処方や処置をして貰う必要があります。
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緊急避妊ピル
緊急避妊ピルは、避妊の失敗や性被害に遭ってしまったときに、産婦人科・婦人科を受診し、事後に服用するものです。服用が早いほど効果的で、72時間(3日)以内に服用することで約80%の確率で妊娠の成立を防ぐことができるとされています。
まとめ
妊娠するまでには、排卵や精子と卵子が受精能力のあるタイミングで会うこと、着床できる状態が整っていること、受精卵が正常に育つこと、無事に着床ができることなど、いくつもの条件があり、それがすべてうまくいって、初めて妊娠が成立します。1回で妊娠ができる確率は20~30%であり、実は簡単なことではありません。
妊娠を望んでいる場合には、基礎体温をつけ、自分の身体を知ることから始めてみましょう。
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四人姉妹さん小5です。私は妊娠のことなどよくわかりませんでした。でもこれを通して知ることができました。ありがとうございます。
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ほかの人もっとおくって~ かわいそうだから
私も今イボが足にできてて液体窒素は痛いから気持ちわかる
例えがすごいなー でもイライラしちゃうよねー