災害時の赤ちゃん返りや夜泣き、子どものメンタルケアで知っておきたいこと
災害時は赤ちゃんやこどもの気持ちも不安定になり、赤ちゃん返りや夜泣きなどの反応が普段よりも強くみられます。今回は災害時に多い子どもの言動や反応、メンタルケアで知っておきたいことをご紹介します。
《毎年8月30日~9月5日は、防災週間です》
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災害時の赤ちゃん返りは正常な反応
災害時はこどものメンタル面のケアも重要です。
よくみられる反応として以下のようなものがあります。これらはすべて非常時における正常な反応です。災害時によくみられる子どもの言動や反応
- ・赤ちゃん返り
- ・夜泣き、不眠
- ・爪かみ、指しゃぶり、チック
- ・イライラ、乱暴になる
- ・無気力
- ・災害ごっこ遊び(地震ごっこなど)
※チック:意思と関係なく、まばたきや肩がピクピクするなど継続的な動きがあらわれる疾患。ストレスや疲労で出やすくなることがあります。
オムツが取れている子でも、できなくなったり失敗したりすることもあります。
防災グッズとして、トイレトレーニング用のおむつがあるとよいでしょう。トイレが使えないときにも便利です。災害時には子どもが安心できる対応を
災害時、乳幼児は状況が理解できず、漠然とした不安から甘えがひどくなったり、イライラしたり、テンションがあがり興奮することがあります。これらはストレス反応のひとつ。叱らず、できるだけ受け入れてあげましょう。一緒に遊んだり話をしたり抱きしめて、安心させてあげてください。
災害に関するごっこ遊びは子どもなりに災害のストレスを乗り越えようとしている本能的なもの。大人には不謹慎に見えるかもしれませんが、叱らずに温かく見守りましょう。
避難所では防災グッズに加え、お気に入りのおもちゃ(音の出ないもの)や絵本などがあるとよいでしょう。子どもの緊張を和らげてくれます。
災害に関する絵本を読む
子ども向けの災害の絵本で理解を深めるのも良いでしょう。絵本なら、小さな子どもでも分かりやすいですね。