最終回となる今回は、育児119サービスの今後の展望やかずまるさんが目指していることについて、お伺いします。
子育て中の「助けて」が気軽に言える社会を目指して!育児119の今後の目標は?
- こそだてDAYS
- 今後の目標や、新たに考えている取り組みはありますか?

- かずまるさん(以下、敬称略)
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現在、育児119のサービスは首都圏を中心に展開していて、東京・神奈川・埼玉・千葉でご利用いただけます。
最終的な目標は、全国のママやパパが安心して利用できる仕組みをつくること。
そのために、今後さらにエリアを広げていく計画を立てています。
まずは、今ある地域でのサポートをもっと充実させ、都市部での「困った!」にしっかり応えていきます。その後、同じように育児サポートを必要としている全国の主要都市や地方にも、少しずつ広げていく予定です。
エリア拡大に向けて、こんなステップで進めていきたいと考えています。 ①地域ごとに「どんなサポートが必要か?」を詳しく調べ、特に育児の負担が大きいとされる地域からサービスを広げていきます。 ②地域パートナーとの協力 自治体や地元の企業、育児支援をしている団体と手を取り合い、それぞれの地域に合った形でサービスを届けられるようにします。 ③持続可能な仕組みづくり 「サービスを広げて終わり」ではなく、どの地域でも安心して使い続けてもらえるよう、スタッフの確保やサポート体制をしっかり整えていきます。
「育児119」のサービスが、日本中の家庭で当たり前に利用できるようになることを目指しています。
- こそだてDAYS
- 育児119のサービスを通じて実現したいことやサービスへの想いを教えてください。
- かずまる
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育児119を通じて実現したいのは、「親たちが安心して、子育てに向き合える社会」を作ること、「安心感」と「余白」を提供し続けることです。
子育ては本来、喜びや、幸せに満ちあふれています。
でも実際には、孤独や不安、疲れで押しつぶされそうになる瞬間が誰にでもあります。
そんなとき、「自分ひとりで抱えなくていいんだ」と、思える存在でありたい。それが、育児119の原点です。最終的に目指しているのは、「育児119」が社会の当たり前になること。親御さんが迷わず、頼れる存在になることです。
もっと気軽に「助けて」と言える環境が生まれたら、保護者の「心」の負担が少しでも軽くなると思うんです。私たちは、パパやママが笑顔でいられることが子どもにとって一番の幸せだと信じています。だからこそ、どんなときでも寄り添える仕組みを作りたい。
誰かに頼ることは、弱さではなく、強さなんだという文化を広めたい。
その想いを信念に、これからも進んでいきます。
- こそだてDAYS
- サービスの立ち上げでとてもお忙しいと思いますが、かずまるさんは「余白」や家族の時間は確保できていますか?
- かずまる
- 正直…最初は家族時間の確保に悩む部分はありました。サービスの立ち上げで、どうしてもやることが増えてしまうので、子どもと遊んでいても、仕事の連絡が来ているのではないかと気になり、子どもに100%向き合えていないと感じた時期もありました。基本的に応援してくれている奥さんに「ママたちを助けるのもいいけど、自分のことも助けてほしい」と言われてしまったことも…。世の中のママたちに「余白」を届けたいと言っている僕に余白がないと、説得力がないですし、一番近くにいる家族を助けられないのは本末転倒ですよね。今は、スタッフにも支えられて、子どもと遊ぶ時間!家族の時間!という風にして、余白を作ることができるようになりました。
- こそだてDAYS
- 今後予定されているイベントなどがあれば教えてください。
- かずまる
-
2025年のイベントについては、さまざまな計画を進めています。
まず、2025年4月から2か月に1度、70〜100名ほどのママをお招きして「子育てお疲れ会」という名目で開催予定です。
このイベントでは、ママ同士が子育ての悩みや情報を共有し合える場を提供するとともに、育児119のサービスをより良くするためのヒアリングも行います。
参加者がリフレッシュしながら、新しい気づきや、繋がりを得られるイベントにしたいと考えています。 さらに、2025年11月には名古屋で1500名のママが集まる大規模なマルシェイベントが開催されます。 このイベントでは、育児119が託児スペースの運営を担当することになりました。 保護者の方が子どもを少し預けて、大人だけの時間をゆっくり楽しむことができる環境を整えると同時に、託児スペースでは子どもたちが楽しく過ごせる居場所を提供します。
今後は、このようなイベントで託児のニーズに応える活動にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
育児119が単なるサポートサービスにとどまらず、子育て家庭にとって心から頼れる存在になれるよう、さまざまな場面で携わっていきます。
- こそだてDAYS
- 最後に、子育て中の読者へのメッセージをお願いします。
- かずまる
-
子育て中のみなさん、毎日おつかれさまです。
毎日がんばっている自分を、どうか誇りに思ってください。
どんなに小さなことでも、子どもと一緒に乗り越えている、その一歩一歩が、かけがえのない価値のある時間です。
でも、時には「もう無理かも」「誰か助けて」「リフレッシュしたい」と、思う瞬間もあるかもしれません。それは決して弱さではなく、人間として自然なことです。
時には、育児には「心の余白」が必要なのかもしれません。
そんなとき、「育児119」を育児のお守りだと思って、頼ってください。
ひとりで抱え込まなくていいんです。
育児は、孤独に闘うものではなく、支え合いながら続けていくもの。
私たちは、いつでも味方です。
そして、ママや、パパが笑顔でいられることが、お子さんにとっても幸せだと思っています。
どうか無理をしすぎず、肩の力を抜いて。自分らしい、子育てを楽しんでくださいね。
心から応援しています。

「育児119」からお知らせ

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「ママを助けたい」
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あなたの経験や想いがきっと誰かの“明日”を救います。

まとめ
インタビューを通して、かずまるさんが感じた子育ての裏側、発信から知った孤独に悩む多くのママ・パパを救いたい思いが伝ってきました。ママ・パパが安心して育児ができる、「安心感」と「余白」を作るために、もっと気軽に周りに頼れる―――そんな社会をつくりたい。子育てを頑張っているママ・パパ、そしてママ・パパを助けたいと日々奮闘し精力的に活動されているかずまるさんを、こそだてDAYSは応援しています。

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- 「子育ては、幸せの連続だ。でも、幸せだけじゃないのが孤育てだったり。」パパ目線で子育ての本音をSNSで発信し、多くの共感を集めている「かずまる」さん。発信をしていくうちに、パパ・ママの悩みを社会…

- 多くのパパ・ママから共感される子育て発信、その理由とは?
- 第2回目となる今回は、かずまるさんの子育てエピソードについて伺います。

- 妻の妊娠中に脱サラして起業!育児119を立ち上げの理由や想い、妻の反応は?
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- 育児119の利用体験エピソードをマンガで紹介!こんなママやパパに使ってほしい!
- 第4回目となる今回は、育児119サービスを利用された方の体験エピソードをご紹介します。
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石黒 和希株式会社なつのそら 代表取締役
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”助けを求める子育て世帯を救いたい”
そんな想いから脱サラし、「育児119」サービスを立ち上げた。
本業は父親。副業は株式会社なつのそら 代表取締役(育児119)。
趣味は読書と筋トレ。焼肉と韓国料理が大好き。
■Instagram:@kazu_maru5