第2回目となる今回は、かずまるさんの子育てエピソードについて伺います。

公開日 2025.05.14
第2回

パパ目線の子育て発信が多くのパパ・ママから共感される理由とは?

かずまるさんの子育てエピソードをマンガでご紹介します!

娘が1歳のとき、家族3人で初めてフードコードへ行った漫画イラスト フードコードの席に赤ちゃんを座らせているママが「先に注文してきていいよ」と声をかけ、「じゃあ俺ラーメンにしよう!」と答える席にすわっているパパの漫画イラスト 「うまあーっ、出汁が麺とよく絡む!見て、チャーシューもトロットロで」と嬉しそうにラーメンを食べているパパの漫画イラスト ふと見上げる箸をもったパパの漫画イラスト 赤ちゃんにうどんを食べさせようと、「フーフー、待ってねー」と話すママ、ママの方に手を置いている赤ちゃんの漫画イラスト うどんを食べさせているママ、美味しそうに食べている赤ちゃんの漫画イラスト 赤ちゃんに食べさせているママをみて、「あれ?ママのご飯は?」と聞くパパの漫画イラスト 「私はこのうどん余るからこれで大丈夫!」と答える赤ちゃんに食べさせているママの漫画イラスト 娘が食べ終わった後のうどんは汁を吸っていて冷え切っていた、散らかったうどんの漫画イラスト 俺まわり見てなさすぎだろ育児って妻だけが頑張ることじゃないのにと、ママと娘と向かい合って座っているパパの漫画イラスト

イラスト・斎藤詠さん

こそだてDAYS
今回はかずまるさん(@kazu_maru5)のSNS投稿の中でも反響の大きかった子育てエピソードをマンガにしました。ご覧になった感想はいかがですか?
かずまるさん(以下、敬称略)
ものすごく素敵な仕上がりで感謝の気持ちでいっぱいです。子育てのたった1シーンを、これだけステキに仕上げてくださり、感慨深くなりました。
こそだてDAYS
このフードコートでのエピソードですが、実際にかずまるさんがママの状況に気づいたとき、どう思いましたか?
かずまる
自分に嫌気が差しましたね、同じ親だよなって。奥さんに甘えていたんだと思います。気配り、目配りに欠けていて、なんか…悲しくなった記憶もあります。古いかもしれませんが、レディーファーストですよね、こういう時こそ。
こそだてDAYS
このシチュエーションは子育てをしているとありがちですが、誰もがかずまるさんのように気づけるわけではないかもしれません。逆に、かずまるさんはどうして、そこに気づけたのでしょうか。
かずまる
子育てについては、最初から「ママだからやる」という考え方はありませんでした。「同じ親だからやる」という根強い意識は芽生えていました。極端な話、「授乳以外はできるだろうな」と思っています。なんというか、命がけで産んでもらったので、奥さんへの感謝は子育てで還元していくしかないというか、恩返しみたいな感覚に近いかもしれません。それでも、マンガにしてもらったエピソードのようなことがあるわけで…。でも、アンテナを張って、気づいたらすかさず前に出ていくようにしています。あとは、自分がしたことについて、奥さんからダメだしをされたことがなかったので、より前に出ようと思えたのかもしれません。
こそだてDAYS
SNSでコメントもいいねも多いエピソードですが、この反響やコメントを見て感じることはありますか?
かずまる
フードコートの投稿をしたとき、ママたちからの反響が多くあったのですが、ママのリアルな意見や感想が垣間見えたように感じました。この投稿、伝えたいメッセージを細分化すると、パパも熱々のラーメンや好きなものを食べて良いと思うんです。ただ、一緒に子育てをするパートナーに一言、思いやりや気遣う言葉が生まれると、ママも一緒に子育てできている実感が得られると思っています。小さなことですが、この「実感」が子育てでは大きな意味を持ち、夫婦の信頼関係の構築につながっていくと感じてます。今後、こういったエピソードに反響がなくなれば、世の中が良い方向に変わっている、ということだと考えています。
こそだてDAYS
かずまるさん子育てに対する想いや価値観はどのように形成されたのでしょうか?
かずまる
育った環境が大きかったのはあります。自分の母親を近くで見ていて、苦労していることが多いと感じて、僕自身が母親のサポートをしていた経験と、第一回目でもお話しましたが、自分が家庭を持ち、いつか親になったとき、子どもは大切だけど、それと同等にパートナーも大切にする意識が強くありました。あとは、自分の親世代の人たちと話をしていると「結婚」に対するイメージが良くなかったんです。なので、自分の目で確かめたかったのと、自分は夫婦円満であり続けるぞ、みたいな気持ちもありました。ある意味、自分の中の挑戦だったんだと思います。
こそだてDAYS
育った環境や周りの意見から、結婚に悪いイメージを持つのではなく、反面教師にされたんですね。実際、子育てにおいて、かずまるさんはパートナーとのコミュニケーションはどのようにされていますか?
かずまる
意識しているのは、相手の話をとにかく「聞く」ことです。具体的には、うなづきと、相手の価値観を否定しないこと、ですね。実際、話すより、聞くことのほうが難しいと言われています。といっても、僕自身も完璧なわけではないので、本当に聞いてないときもあったりするんですけど(笑)。ただ、スマホを触りながらではなく、相手のほうを向いて話を聞く。聞いている姿勢は大切だと思います。 あとは「感謝」ですね。僕の合言葉は、先手必勝。とにかく自分から、目の前の事柄に感謝する。もちろん最初からできたわけではなくて、たくさんのトライ&エラーでここまでやってきました(笑)。良い夫婦関係は、二人で作るものですよね。
こそだてDAYS
かずまるさんの発信について、パートナーである奥様も見られていますか?奥様はどのような反応でしょうか。
かずまる
基本的に、ずっと応援してくれているスタンスですが、まだSNSで見せてない自分も、もっとさらけだして行こってよく言われます(笑)。
こそだてDAYS
心強い応援者なんですね。子育てに関する発信をしていく中で、感じていることはありますか?
かずまる
発信を通じて、やはり子育てに対して、悩んでいたり疲弊したりしている…特にママが多いと感じています。その背景には、さまざまな要素があると思いますが、世の中のママは、頑張りすぎていますよね。みんな頑張りすぎていることにも気づかないくらい、本当に一生懸命だなって思う場面が多いです。もっと力を抜いて良いし、もっと周りを頼ってほしいと思っていますが、それも難しいくらい「子育て=自分でがんばるべき」という考え方が、まだまだ社会的に根強いですよね。固定観念というか、社会の構図がそうさせてしまっているのか…。発信をすればするほど、改善したいこと、課題はたくさんあると感じています。

まとめ

かずまるさんのリアルな子育てエピソードや発信の裏側には、パパとして夫としての思いやりがあることが伝わってきました。 そして、発信を続けていく中で、社会課題も感じるようになってきたかずまるさん。 次回は、奥様の妊娠中に脱サラして「育児119」サービスを立ち上げた理由をお送りします。

石黒 和希
株式会社なつのそら 代表取締役
”助けを求める子育て世帯を救いたい” そんな想いから脱サラし、「育児119」サービスを立ち上げた。 本業は父親。副業は株式会社なつのそら 代表取締役(育児119)。 趣味は読書と筋トレ。焼肉と韓国料理が大好き。
■Instagram:@kazu_maru5

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