エビ・カニなどの甲殻類のアレルギーについてわかりやすく解説

エビとカニのイラスト

エビやカニといった甲殻類のアレルギーは、子どもよりも大人に多いアレルギーです。
この記事では、エビ・カニなどの甲殻類のアレルギーについてわかりやすく解説します。

公開日 2025.10.27
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大人に多い甲殻類のアレルギー

エビやカニといった甲殻類のアレルギーは、子どもよりも大人に多く、成人になってから発症する場合も多くあります。
甲殻類アレルギーの原因となるタンパク質(トロポミオシン)は、水に溶けやすく、加熱してもアレルゲンとしての性質が失われにくい特性があります。調味料や出汁として使われていることも多い甲殻類は、重症の場合、スープに溶け出したアレルゲンによって症状が出る可能性もあります。

カニのだし入り味噌汁のイラスト
エビ・カニアレルギーの人が注意すべき主な食品

中華やエスニック系の調味料や料理、ふりかけ、エビせんべいなどの菓子類、しらすや海苔(採取時に紛れ込んでしまう場合がある)

必ず原材料欄の確認を

水産加工品などには、「本製品は、エビやカニを含む工場で生産しています。」「本製品で使用している〇〇〇は、かにが混ざる漁法で捕獲しています。」などの注意喚起表示がある場合も。一見、使用しているかどうかわからない加工食品もあるため、原材料欄をしっかりと確認しましょう。


エビアレルギーの人はカニアレルギーもある?

エビアレルギーの人は、カニでもアレルギー症状が出る可能性が高いといわれています。これは、異なるアレルゲンであっても、タンパク質の構造が似ている場合、原因食物以外でもアレルギー反応を引き起こすことがある「交差抗原性」によるものです。 ただし、交差抗原性がある食物でも、症状があらわれるかどうかは個人差がありますので、専門医に相談しましょう。

参考文献

消費者庁「令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」(令和4年3月
hhttps://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/ (最終閲覧:2025/09/08)
消費者庁「令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」(令和4年3月)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy//pdf/20203saiji_1.pdf (最終閲覧:2025/09/08)
消費者庁「加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック(令和5年3月版)」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/assets/food_labeling_cms204_210514_01.pdf (最終閲覧:2025/09/08)
食物アレルギー研究会「甲殻類、軟体類、貝類アレルギー」
https://www.foodallergy.jp/tebiki/crustacean/ (最終閲覧:2025/09/08)

※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
エビやカニのような甲殻類のアレルギーは、 子どもよりも大人に多いアレルギーです。 そしてなんと、エビアレルギーの人は、カニでもアレルギー症状が出る可能性が高いのだとか。甲殻類アレルギーの仕組みについて、ぜひ参考にしてくださいね。
(こそだてDAYS編集部)
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