ナッツ類・ピーナッツアレルギーについてわかりやすく解説

ナッツ類、ピーナッツのイラスト

ナッツ類(木の実類)には、クルミ、アーモンド、カシューナッツなど、さまざまな種類があります。対して、ピーナッツ(落花生)は“豆”の仲間なので、名前には「ナッツ」と入っていても、いわゆるナッツ類(木の実)とは種類が異なります。
この記事では、ナッツ類・ピーナッツアレルギーについてわかりやすく解説します。

公開日 2025.10.20
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ナッツ類によるアレルギーは増加傾向

ナッツ類によるアレルギーの症例数は増加傾向にあり、1~2歳では、鶏卵、牛乳に次いで第3位にナッツ類が報告されています。

ナッツを含む可能性のある食品の例

洋菓子(アーモンドやココナッツなどは、洋菓子類の材料として使われることが多い)、ナッツオイルを使用した化粧品、ナッツ類を使用したドレッシングなど

アーモンドを使用した、ケーキやクッキーのイラスト
ピーナッツ(落花生)が含まれる主な加工食品

パン、炊き込みごはん、シリアル、サラダ(トッピング)、ドレッシング、ピーナッツバター、ケーキやクッキー等の洋菓子、チョコレート、アイスクリームなど

ピーナッツはローストするとアレルゲン性が高まる!?

ピーナッツは、ローストする(炒る)とアレルゲン性が高まる食品です。思いがけない加工食品や「隠し味」として使われているケースも多く、ピーナッツアレルギーと診断を受けた場合は、ごく微量でも重いアレルギー症状を引き起こすことがあるため、見落としがないように注意しましょう。 なお、ピーナッツ(落花生)は「豆類」のため、ナッツ類(木の実)とまとめて除去する必要はないとされています

カシューナッツも症例数等が増加中

カシューナッツは、ナッツ類の中でもクルミに次いでアレルギーの症例数が増えている食品です。クルミは令和5年3月に特定原材料として表示が義務付けられましたが、カシューナッツについても、現在、表示の義務化に向けて検討されています。
ナッツ類が含まれる可能性のある食品には注意して、安全な食事を楽しみましょう。

参考文献

消費者庁 「食物アレルギー表示に関する情報」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/(最終閲覧:2025/09/02)
消費者庁「令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」(令和4年3月)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy//pdf/20203saiji_1.pdf(最終閲覧:2025/09/02)
日本麺類業団体連合会 / 全国麺類生活衛生同業組合連合会「食物アレルギーの基礎知識-麺類飲食業者のために」
https://www.nichimen.or.jp/allergy/(最終閲覧:2025/09/02)
食物アレルギー研究会「ピーナッツ(落花生)アレルギー」
https://www.foodallergy.jp/tebiki/peanut/(最終閲覧:2025/09/02)
消費者庁「第5回 食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議(2023年6月14日)」(資料2)くるみの特定原材料への追加等について
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/meeting_materials/assets/food_labeling_cms204_230613_04.pdf(最終閲覧:2025/09/02)
環境再生保全機構「食物アレルギーの子どものための 食事の基礎知識
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/allergy/recipe/knowledge/allergenic_food04.html(最終閲覧:2025/09/02)

※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
ナッツ類やピーナッツは、食物アレルギー表示が必要となる“特定原材料”として表示が義務付けられている、または推奨されている品目です。ナッツ類・ピーナッツのアレルギーについて、ぜひ参考にしてくださいね。
(こそだてDAYS編集部)
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