ナッツ類・ピーナッツアレルギーについてわかりやすく解説

ナッツ類(木の実類)には、クルミ、アーモンド、カシューナッツなど、さまざまな種類があります。対して、ピーナッツ(落花生)は“豆”の仲間なので、名前には「ナッツ」と入っていても、いわゆるナッツ類(木の実)とは種類が異なります。
この記事では、ナッツ類・ピーナッツアレルギーについてわかりやすく解説します。
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ナッツ類によるアレルギーは増加傾向
ナッツ類によるアレルギーの症例数は増加傾向にあり、1~2歳では、鶏卵、牛乳に次いで第3位にナッツ類が報告されています。
ナッツを含む可能性のある食品の例
洋菓子(アーモンドやココナッツなどは、洋菓子類の材料として使われることが多い)、ナッツオイルを使用した化粧品、ナッツ類を使用したドレッシングなど
![アーモンドを使用した、ケーキやクッキーのイラスト]()
ピーナッツ(落花生)が含まれる主な加工食品
パン、炊き込みごはん、シリアル、サラダ(トッピング)、ドレッシング、ピーナッツバター、ケーキやクッキー等の洋菓子、チョコレート、アイスクリームなど
ピーナッツはローストするとアレルゲン性が高まる!?
ピーナッツは、ローストする(炒る)とアレルゲン性が高まる食品です。思いがけない加工食品や「隠し味」として使われているケースも多く、ピーナッツアレルギーと診断を受けた場合は、ごく微量でも重いアレルギー症状を引き起こすことがあるため、見落としがないように注意しましょう。 なお、ピーナッツ(落花生)は「豆類」のため、ナッツ類(木の実)とまとめて除去する必要はないとされています
カシューナッツも症例数等が増加中
カシューナッツは、ナッツ類の中でもクルミに次いでアレルギーの症例数が増えている食品です。クルミは令和5年3月に特定原材料として表示が義務付けられましたが、カシューナッツについても、現在、表示の義務化に向けて検討されています。
ナッツ類が含まれる可能性のある食品には注意して、安全な食事を楽しみましょう。
参考文献
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/(最終閲覧:2025/09/02)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy//pdf/20203saiji_1.pdf(最終閲覧:2025/09/02)
https://www.nichimen.or.jp/allergy/(最終閲覧:2025/09/02)
https://www.foodallergy.jp/tebiki/peanut/(最終閲覧:2025/09/02)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/meeting_materials/assets/food_labeling_cms204_230613_04.pdf(最終閲覧:2025/09/02)
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/allergy/recipe/knowledge/allergenic_food04.html(最終閲覧:2025/09/02)
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。


