卵アレルギーについてわかりやすく解説

卵(鶏卵)アレルギーは、乳幼児期に一番多い食物アレルギーです。
卵アレルギーは、卵白のタンパク質が原因であることが多く、長く加熱したり高温で加熱したりするほど、アレルギー反応が起こりにくくなるといわれています。
この記事では卵アレルギーについてわかりやすく解説します。
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卵は加熱するとアレルギー反応が起こりにくい
鶏卵は、高温で長く加熱すると、アレルギー反応が起こりにくくなります。そのため、卵アレルギーがあっても、充分に加熱した卵は食べられる場合があります。逆に、半熟が残る卵焼きや親子丼では症状が出たり、箸についた生卵をなめて症状が出たりする場合があるので、注意しましょう。
卵が使われている代表的な加工食品
- マヨネーズ
- 練り製品(かまぼこ、はんぺんなど)
- 肉類加工品(ハム、ウインナーなど)
- 調理パン
- 菓子パン
- 鶏卵を使用している天ぷらやフライ
- 鶏卵をつなぎに利用しているハンバーグや肉団子
- 洋菓子類(クッキー、ケーキ、アイスクリームなど)
など
離乳食の開始時期は遅らせないで
離乳食を遅らせることに、アレルギーの発症予防効果はありません。最近の研究では、生後6か月頃の早期から少しずつ食べ始めた方が、アレルギーの発症予防に有効なことがわかってきました。
食物アレルギー症状が出ていない赤ちゃんであれば、必要以上に怖がらず、離乳食は通常どおりにスタートして、幅広く食べさせるようにしましょう。あわせて読みたい- 子どもの食物アレルギーにはどう対処する?仕組みや上手な付き合い方とは【管理栄養士監修】【保健師監修】
- 食物アレルギーは、ある特定の食品を食べると、食べた後に皮膚や鼻、目などの見てわかる部分や、呼吸器や消化器など、体のさまざまなところに症状が現れます。特に初めて口にすることが多い離乳食期では、食物アレ…
参考文献
https://www.nichimen.or.jp/allergy/(最終閲覧:2025/08/27)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/(最終閲覧:2025/08/27)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy//pdf/20203saiji_1.pdf(最終閲覧:2025/08/27)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/assets/food_labeling_cms204_220601_01.pdf (最終閲覧:2025/08/27)
https://www.ncchd.go.jp/press/2016/egg.html(最終閲覧:2025/08/27)
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。