卵アレルギーについてわかりやすく解説

卵のイラスト

卵(鶏卵)アレルギーは、乳幼児期に一番多い食物アレルギーです。
卵アレルギーは、卵白のタンパク質が原因であることが多く、長く加熱したり高温で加熱したりするほど、アレルギー反応が起こりにくくなるといわれています。
この記事では卵アレルギーについてわかりやすく解説します。

公開日 2025.09.29
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卵は加熱するとアレルギー反応が起こりにくい

鶏卵は、高温で長く加熱すると、アレルギー反応が起こりにくくなります。そのため、卵アレルギーがあっても、充分に加熱した卵は食べられる場合があります。逆に、半熟が残る卵焼きや親子丼では症状が出たり、箸についた生卵をなめて症状が出たりする場合があるので、注意しましょう。

卵が使われている代表的な加工食品

  • マヨネーズ
  • 練り製品(かまぼこ、はんぺんなど)
  • 肉類加工品(ハム、ウインナーなど)
  • 調理パン
  • 菓子パン
  • 鶏卵を使用している天ぷらやフライ
  • 鶏卵をつなぎに利用しているハンバーグや肉団子
  • 洋菓子類(クッキー、ケーキ、アイスクリームなど)
    など
マヨネーズ、ソーセージ、ハンバーグ、かまぼこ、ケーキ、フライなどの卵を使った料理のイラスト

離乳食の開始時期は遅らせないで

離乳食を遅らせることに、アレルギーの発症予防効果はありません。最近の研究では、生後6か月頃の早期から少しずつ食べ始めた方が、アレルギーの発症予防に有効なことがわかってきました。
食物アレルギー症状が出ていない赤ちゃんであれば、必要以上に怖がらず、離乳食は通常どおりにスタートして、幅広く食べさせるようにしましょう。

赤ちゃんが離乳食を食べているイラスト

参考文献

日本麺類業団体連合会 / 全国麺類生活衛生同業組合連合会「食物アレルギーの基礎知識-麺類飲食業者のために」
https://www.nichimen.or.jp/allergy/(最終閲覧:2025/08/27)
消費者庁 食物アレルギー表示に関する情報
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/(最終閲覧:2025/08/27)
消費者庁「令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」(令和4年3月)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy//pdf/20203saiji_1.pdf(最終閲覧:2025/08/27)
東京都「 アレルギー疾患に関する3歳児全都調査(令和元年度)」(令和2年10月)
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/assets/food_labeling_cms204_220601_01.pdf (最終閲覧:2025/08/27)
国立成育医療研究センター「離乳期早期の鶏卵摂取は鶏卵アレルギー発症を予防することを発見」
https://www.ncchd.go.jp/press/2016/egg.html(最終閲覧:2025/08/27)

※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
卵(鶏卵)アレルギーは、卵白(白身)のタンパク質がアレルギーの原因であることがほとんどで、長く加熱したり高温で加熱したりするほど、アレルギー反応が起こりにくくなります。ぜひ参考にしてくださいね。
(こそだてDAYS編集部)
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