ダニのフンや死骸が原因のアレルギー症状?ハウスダストについてわかりやすく解説

ダニのイラスト

ハウスダストとは、屋内にたまるホコリのことをいいます。ハウスダストに含まれるダニのフンや死骸がアレルギー症状を引き起こしたり悪化させたりします。
ダニのアレルゲンは室内で一年中見つかりますが、繁殖のピーク期にあたる夏から秋にかけて最も多くなります。ダニが繁殖しやすい寝具は、年間を通して対策をすることが重要です。
この記事ではダニ・ハウスダストによって起こるアレルギー症状についてわかりやすく解説します。

公開日 2025.09.22
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ダニの種類

コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど(チリダニ科ヒョウヒダニ属)

このダニは人から吸血したり咬んだりすることはなく、ダニそのもの死骸フンがアレルギー症状の原因となります。 国内のぜん息患者のうち、子どもで80%以上、大人でも50%以上がこれらのダニの抗原に感作されているといわれています。

ダニが繁殖しやすい場所

布団、カーペット、畳、カーテン、押入れ、ぬいぐるみなど

布団にダニが発生しているイラスト

ダニが好む環境

温度20~35 ℃ 前後
湿度60~80%以上

畳・じゅうたん・寝具などの狭い隙間を好み、人の皮膚から落下するフケや垢、お菓子等の食べこぼし等が栄養となります。

ダニのアレルゲンを減らすには

掃除機がけや布団を敷くときは換気を

掃除機がけや布団を敷く、シーツ交換などの際は、ダニやフンが空気中に浮遊するため、窓を開けて換気をしながら行う。

窓を開けて換気しているイラスト
床面はこまめに掃除機がけをする

掃除機がけはできるだけ毎日、1平方メートルあたり20秒以上かけて丁寧に行う。特に、寝室の掃除機がけをこまめに行うと効果的。

掃除機をかけているイラスト
布団は十分な乾燥と掃除機がけをする

布団は天日干しをするか、布団乾燥機でよく乾かす。その後、表面を掃除機で吸うと効果的。布団のたたきすぎは、布団の表面にダニアレルゲンが浮き上がるため注意。

寝具類はこまめに交換・洗濯をする

丸洗いできる毛布や布団を使用し、洗濯をする。シーツや布団カバーもこまめに取り替えるとよい。

洗濯機に洗濯物を入れているイラスト
ダニが繁殖しにくい素材にする

床はフローリング、ソファや椅子は布ではなく合成皮革などが理想的。ダニが通過できない高密度繊維の布団カバーやシーツもダニ防除に有効。

ダニの生息場所を減らす

布製ソファには掃除機をかけ、カーテンは定期的に洗濯する。ぬいぐるみは天日干しをして掃除機をかけたり、丸洗いできるものを選んでこまめに洗濯を。照明の傘や家具の天板や裏なども、年1回は徹底した拭き掃除を行うと効果的。

参考文献

みんなのアレルギー情報室「ダニ、ハウスダストアレルギー」
https://www.thermofisher.com/allergy/jp/ja/allergy-causes/respiratory-and-other-allergies/mites-allergy.html(最終閲覧:2025/08/19)
東京都保健医療局「健康・快適居住環境の指針 指針No.31 ダニアレルゲン」
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/indoor06.pdf (最終閲覧:2025/08/19)
東京都アレルギー情報navi.「室内環境対策」
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy/measure/indoor.html (最終閲覧:2025/08/19)
日本アトピー協会「ダニについて」
http://www.nihonatopy.join-us.jp/skin/shittoku/dani.html (最終閲覧:2025/08/19)

※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
ハウスダストやダニもアレルギーを引き起こす原因になります。 主なダニの種類や繁殖しやすい場所、アレルゲンの回避方法についてぜひ参考にしてくださいね。
(こそだてDAYS編集部)
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