ダニのフンや死骸が原因のアレルギー症状?ハウスダストについてわかりやすく解説

ハウスダストとは、屋内にたまるホコリのことをいいます。ハウスダストに含まれるダニのフンや死骸がアレルギー症状を引き起こしたり悪化させたりします。
ダニのアレルゲンは室内で一年中見つかりますが、繁殖のピーク期にあたる夏から秋にかけて最も多くなります。ダニが繁殖しやすい寝具は、年間を通して対策をすることが重要です。
この記事ではダニ・ハウスダストによって起こるアレルギー症状についてわかりやすく解説します。
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ダニの種類
コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニなど(チリダニ科ヒョウヒダニ属)
このダニは人から吸血したり咬んだりすることはなく、ダニそのものや死骸、フンがアレルギー症状の原因となります。 国内のぜん息患者のうち、子どもで80%以上、大人でも50%以上がこれらのダニの抗原に感作されているといわれています。
ダニが繁殖しやすい場所
布団、カーペット、畳、カーテン、押入れ、ぬいぐるみなど
ダニが好む環境
温度 20~35 ℃ 前後 湿度 60~80%以上 畳・じゅうたん・寝具などの狭い隙間を好み、人の皮膚から落下するフケや垢、お菓子等の食べこぼし等が栄養となります。
ダニのアレルゲンを減らすには
掃除機がけや布団を敷くときは換気を
掃除機がけや布団を敷く、シーツ交換などの際は、ダニやフンが空気中に浮遊するため、窓を開けて換気をしながら行う。
床面はこまめに掃除機がけをする
掃除機がけはできるだけ毎日、1平方メートルあたり20秒以上かけて丁寧に行う。特に、寝室の掃除機がけをこまめに行うと効果的。
布団は十分な乾燥と掃除機がけをする
布団は天日干しをするか、布団乾燥機でよく乾かす。その後、表面を掃除機で吸うと効果的。布団のたたきすぎは、布団の表面にダニアレルゲンが浮き上がるため注意。
寝具類はこまめに交換・洗濯をする
丸洗いできる毛布や布団を使用し、洗濯をする。シーツや布団カバーもこまめに取り替えるとよい。
ダニが繁殖しにくい素材にする
床はフローリング、ソファや椅子は布ではなく合成皮革などが理想的。ダニが通過できない高密度繊維の布団カバーやシーツもダニ防除に有効。
ダニの生息場所を減らす
布製ソファには掃除機をかけ、カーテンは定期的に洗濯する。ぬいぐるみは天日干しをして掃除機をかけたり、丸洗いできるものを選んでこまめに洗濯を。照明の傘や家具の天板や裏なども、年1回は徹底した拭き掃除を行うと効果的。
参考文献
https://www.thermofisher.com/allergy/jp/ja/allergy-causes/respiratory-and-other-allergies/mites-allergy.html(最終閲覧:2025/08/19)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/indoor06.pdf (最終閲覧:2025/08/19)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy/measure/indoor.html (最終閲覧:2025/08/19)
http://www.nihonatopy.join-us.jp/skin/shittoku/dani.html (最終閲覧:2025/08/19)
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。