子どものぜん息の原因にも?カビアレルギーについてわかりやすく解説

子どものぜん息やアレルギー性鼻炎…実は、カビが原因かもしれません。
カビはアレルギー疾患を引き起こす原因のひとつで、カビアレルゲンは、梅雨時期と秋に増加します。湿気の多い浴室やキッチン、結露した壁などのほかに、カビの種類によっては靴箱や押し入れなど比較的乾燥した場所に発生するものもあります。
この記事では、ススカビ、コウジカビ、アオカビ、クロカビなどのカビ(真菌)についてわかりやすく解説します。
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アレルギーを引き起こす主なカビの種類
ススカビ(アルテルナリア)
ぜん息や鼻炎の原因となるカビ。浴室や脱衣所、台所などの水回りに見られ、高い湿度を好む。
コウジカビ(アスペルギルス)
重症ぜん息の原因となるカビ。比較的乾燥した場所でも生存でき、押入れやベッド下、革靴、枕の下などにも生息する。
アオカビ(ペニシリウム)
餅やパン、ミカンなどに生えるカビで、屋内で生育する。胞子が小さく、気管支の奥まで到達しやすい。
クロカビ(クラドスポリウム)
成人ぜん息患者でクロカビアレルギーがある場合、重症例が多く報告されている。浴室や水回りなどの多湿な場所のほか、屋内の乾燥したホコリからも見つかる。
カビが好む環境
温度 20~35 ℃ 前後 湿度 70%以上 カビアレルゲンを回避しよう
浴室・洗面所編
石鹸の残り、毛や垢(あか)などはカビの大好物。入浴後は浴室をシャワーでよく流し、最後に水のシャワーで温度を冷やす。換気扇などで早めに乾燥させることもカビ予防に◎。 洗面所周りでは、水滴の飛び散りをタオル等でよく拭き取る。
玄関・靴箱編
靴は、靴箱にしまう前に陰干しを。収納場所はなるべく換気をよくし、汚れを落としてクリーム等で靴表面を保護するとカビ予防に◎。
リビング・居室編
エアコンフィルターはこまめに掃除する。目安は年に3~4回、少なくともシーズンの変わり目には実施を。カーペットは、掃除機の吸引ノズルを毛の逆立つ方向に向けて掃除する。できれば畳の上には何も敷かない。
押し入れ・クローゼット編
プラスチック製の衣類収納ケースの場合、収納容器の中に乾燥剤を入れるとカビ予防に効果的。
家具の配置編
家具の設置は、壁との隙間を5cm以上あけ、空気が流れるようにするとカビ予防に効果的。
参考文献
https://www.thermofisher.com/allergy/jp/ja/allergy-causes/respiratory-and-other-allergies/fungus-allergy.html(最終閲覧:2025/08/07)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/indoor06.pdf (最終閲覧:2025/08/07)
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/allergy/measure/indoor.html (最終閲覧:2025/08/07)
http://www.nihonatopy.join-us.jp/skin/shittoku/kabi.html (最終閲覧:2025/08/07)
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。