- 対象期間
- 主に2歳~小学生頃
マンガ「赤ちゃん返り」
赤ちゃん返りとは?
「赤ちゃん返り」とは、ある程度のことは自分でできるようになったはずの子どもが、まるで赤ちゃんに戻ったかのような振る舞いを見せることをいいます。
赤ちゃん返りの行動の例
赤ちゃん返りはなぜ起きる?
赤ちゃん返りは、きょうだいの上の子に多く見られます。ママの妊娠や下の子の誕生をきっかけに、上の子はそれまで自分だけに注がれていた愛情がなくなったのではと感じ、親の愛情を確認したいときに起こりやすいようです。
下の子がいなくても赤ちゃん返りすることも
赤ちゃん返りは、一人っ子や末っ子の場合に起こることもあります。
環境の変化などでストレスがかかり、子どもなりに一生懸命頑張っているけれど、不安な気持ちがぬぐい切れないときなど、どの立場の子どもでも赤ちゃん返りをすることがあります。
赤ちゃん返りはいつからいつまで?
赤ちゃん返りが始まりやすい時期
赤ちゃん返りは2歳〜小学生くらいの子に多く見られます。特に2~3歳頃は自我が芽生え、何事にも意欲や独占欲が強くなりやすい時期。きょうだいの誕生や環境の変化などがあると、特に赤ちゃん返りが起きやすいといわれています。
赤ちゃん返りが続く期間
赤ちゃん返りは平均すると5か月間ほど続くという調査結果がありますが、期間には個人差があり、1か月〜1年程度と幅広いようです。
赤ちゃん返り中の子との向き合い方
赤ちゃん返りは、「自分を見て」「もっとかまって」のサイン。そのため、厳しく叱ったり、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからできるでしょ」と突き放したりすることは逆効果で、赤ちゃん返りが長引いてしまうことにもつながります。 しかし下の子のお世話や家事など忙しいママにとっては、対応を面倒に思ったり、煩わしく感じてしまうこともあるでしょう。 では、どのように対応すればよいのでしょうか。
赤ちゃん返りは大切な機会
子どもは「自立」と「甘え」を繰り返して成長するもの。できることが増えていく一方で、未体験のことも多く、意欲と不安をあわせ持っている状態です。環境の変化が子どもの不安を加速させ、赤ちゃん返りに結びつくことも。そんな時に自分が必要とされていることを実感すると、子どもは自己肯定感を高めていきます。
赤ちゃん返りへの対応
子どもにイライラしてしまったら
子どもへの対応にイライラしてしまった時は、まず大きく深呼吸を。そして、子どもに「大好き」と伝えましょう。ちょっとくらいわざとらしくなっても大丈夫。とびきりの笑顔で、愛情を表現してみてください。
愛情は言葉や行動で示して
子どもの顔を見て愛情を口に出す・ハグをするなど、言葉や行動で分かりやすく示しましょう。それ以外にも、小さなことをしっかり褒めたり、おむつ替えなど順番があるときは上の子を優先したりなど、日常の生活の中に取り入れられる方法を実践してみてください。
どうしてもうまくできない時は
優しく対応したくても、心に余裕がもてなかったり、日々の対応にストレスを感じてしまっていたり、うまくいかないこともあります。
ママのストレスは子どもに伝わってしまうだけでなく、ママ自身の体調を崩してしまうことにもつながります。「つらい」と感じたときは、気分転換の方法を考えてみましょう。
自分ひとりの時間を確保する
心の健康を保つことはとても大切です。家族やファミリーサポート、ベビーシッターなどに子どもを預けたり、一時保育(一時預かり)を利用するなどして、自分の時間を作るようにしましょう。カフェや美容院に行ったり、ショッピングに出掛けるのもおすすめ。罪悪感を抱く必要はありません。サポートは積極的に利用しましょう。
上の子と2人だけの時間を作る
可能であれば家族などに下の子のお世話を任せて、上の子と2人きりでお出かけするのもおすすめです。ママはゆとりをもって上の子に集中でき、上の子は数時間でもママを独占できたことで安心感が生まれます。
悩みを聞いてもらう
つらい時は、ママ友や地域の保健センター、子育て支援センターなどにも、あなたの悩みを聞いてくれる心強いサポーターがいます。悩みやつらい気持ちは1人で抱え込まず、口に出して話をしてみてくださいね。
赤ちゃん返りしなくても大丈夫?
中にはほとんど赤ちゃん返りをしないという子もいます。しかし、よく観察してみると、実は目立たないだけで、その子なりの赤ちゃん返りをしていた、という場合もあるようです。
控え目に赤ちゃん返りをする子も
「あえてママから離れた場所にいる」「今までよりも少しすねる」といった行動はありませんか?わがままを言いたくても、お姉ちゃん・お兄ちゃんになった自覚から我慢しているだけかもしれません。子どもの行動を見逃さないようにしましょう。
時間が経ってから赤ちゃん返りすることもある
赤ちゃん返りは下の子が産まれてすぐ現れるとは限りません。数年後、ある程度下の子が大きくなってから急に上の子の性格が変わったように見えた場合、それが赤ちゃん返りのサインかもしれません。
-
子育てハッピーアドバイス 2
- amazon
まとめ
がんばりたいけど甘えたい!そんなお年頃の子どもは、ママ・パパの愛情をたくさん欲しがる時期です。日々の生活の中で、少しずつ「大好き」の気持ちを伝えられるように工夫してみましょう。
今しかない時間を笑顔で楽しめますように。
- イヤイヤ期はいつから始まる?なぜ起こる?原因と4つの対策ポイント
- イヤイヤ期ってなに?いつ始まって、いつ終わる?主に1歳半~2歳半にかけて見られ、「魔の2歳」とも呼ばれるイヤイヤ期の原因と対策、子どもへの接し方、イヤイヤ期を乗り切るおすすめグッズについてご紹介しま…
- 指しゃぶりやこぶししゃぶりはなぜするの?やめさせた方がいい?
- 赤ちゃんは生後2〜3か月頃から指やこぶしをしゃぶる「指しゃぶり」「こぶししゃぶり」を始めます。指しゃぶりをしている間は赤ちゃんがおとなしかったり、赤ちゃんが指や手を口にする姿を可愛らしく感じたりする…
- Tweet
- シェア
- LINEで送る
なおファミリーの他のマンガを読んでみよう
他のマンガにもコメントが届いています。
可愛そうですね
みんな女子更衣室に小学一年生ぐらいの小さな男の子が入ってくるのは嫌なのに、男子更衣室にずかずかと母親が入ってくることに対しては誰もなんとも思わないのは、女性がいかに自分たちさえ良ければいいという考えを持っているかを表していますね。逆のことは何にも考えられない性別なんですね。
私の娘達もなってすごく大変でした💦 なのですごく共感します! 頑張ってください!