夏に流行するヘルパンギーナ|乳幼児がかかったら?知っておきたい基礎知識【保健師監修】

「急に高い熱が出た」「のどが痛くてごはんを嫌がる」――― そんな様子を見ると、ただの夏風邪?それとも別の病気?と不安になりますよね。 特に保育園や幼稚園に通い始めると、聞き慣れない病名を先生から伝えられることも増えてきます。そのひとつがヘルパンギーナです。
この記事でわかること
- 子どもの高熱、食べると口の中を痛がる、病気の正体は?
- ヘルパンギーナの主な症状と感染経路
- 保育園・幼稚園への登園判断や、予防方法
この記事では、保健師監修のもと、ポイントを整理してお伝えします。
いざという時に落ち着いて対応できるよう、ぜひ最後まで読んでヘルパンギーナの基礎知識を身につけておきましょう。
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この記事を監修いただいた専門家
保健師 シホ
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは、主に乳幼児を中心に夏に流行する「夏かぜ」の一種です。
発熱と、のどの奥にできる小さな水ぶくれ(水疱)が特徴で、5歳以下の子どもが全体の90%以上を占めています。主に原因となるのはコクサッキーウイルスですが、原因ウイルスは複数あるため、何度でもかかる可能性があります。
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ヘルパンギーナの主な症状
感染してから2〜6日ほどの潜伏期間を経て、次のような症状がみられます。
- 目の充血
- 高熱(38〜40℃)
- のどの痛み
- のどの奥(上あごの奥)に小さな水疱や潰瘍
- 食欲不振、機嫌が悪くなる
乳幼児では水分がとれず脱水になることもあるため、注意しましょう。
発熱は2〜4日程度でおさまり、全体としては数日で回復することが多いとされています。
合併症に注意
まれに、熱性けいれん、脱水症、髄膜炎や心筋炎などを合併することがあります。以下の症状を確認したら早めに医療機関を受診しましょう。
- 高熱が続く
- ぐったりしている
- 水分が摂れない、またはおしっこが少ない
主な感染経路
ヘルパンギーナは、次のような経路で感染します。
飛沫感染
咳やくしゃみ、つばなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染
![くしゃみをする赤ちゃんのイラスト画像]()
経口・接触感染
水疱の内容物や便の中のウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染
特に、発症後2〜4週間ほどは便からウイルスが排出されるため、おむつ替えは手袋をする、交換後は流水と石けんでの手洗いを必ず行うなどの対策がとても大切です。
ヘルパンギーナに感染したら?
ヘルパンギーナには、特別な治療薬はなく、症状を和らげる対症療法が中心です。
口の中の痛みで食事や水分が摂りにくくなるため、食事は刺激にならないような、柔らかめで薄味の食べ物がおすすめです。また、脱水予防のため、こまめな水分補給も意識しましょう。![熱が出ている赤ちゃんに食べやすいものを与えるママとパパのイラスト画像]()
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登園・登校の目安は?
ヘルパンギーナは、法律で定められた出席停止期間はありません。
登園の目安は「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」とされています。園や学校によって判断が異なる場合もあるため、診断を受けたら一度確認しておくと安心です。
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予防法はある?
現在、ヘルパンギーナには有効なワクチンや、予防できる薬がありません。そのため、日常生活での予防がとても大切です。
- 外から帰ったら手洗い・うがい
- おむつ替え後の丁寧な手洗い
- タオルや食器の共用を避ける
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赤ちゃんの場合は、おむつなどの交換後に手指を介して感染しやすくなります。治った後も、比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されますので、おむつの取扱いには十分に注意してください。おむつ交換後の流水・石けんによる手洗いは必ず行うようにしましょう。
![手洗いやうがいをする女性のイラスト画像]()
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。






正しい知識を知っておくだけで、様子を見ていいのか、受診したほうがいいのかを判断しやすくなります。気になる症状があるときは、自己判断せず、かかりつけ医に相談してくださいね。