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妊娠線(ストレッチマーク)とは?一度できたら消えない?原因や予防法について解説

妊娠してお腹が大きくなるにつれて、気になってくるのが妊娠線(ストレッチマーク)。スイカの縞模様のような複数の縦線が下腹部にみられますが、その正体は急な体形・体重の変化による「肉割れ」の線です。この記事では、妊娠線の原因やできやすい時期、予防法などについてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

2024.04.23
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妊娠線とは?

妊娠線(にんしんせん)とは、妊娠中の女性のお腹にできる線状のすじのことで、「ストレッチマーク」とも呼ばれます。多くの場合、下腹部にスイカの縞模様のような複数の縦線ができます。妊娠線のできはじめの色は赤紫色やピンク色で、徐々に黒ずんでいきます。産後にお腹の大きさが戻ると、線は白くなって目立ちにくくなりますが、完全に元の状態に戻ることはありません。

下腹部にできた妊娠線のイラスト画像
妊娠線ができる理由

妊娠線は、妊娠でお腹が大きくなり、皮膚が急激に引き伸ばされることでできます。妊娠線の線状のすじは、「真皮(しんぴ)」とよばれる内側の皮膚が裂けた部分です。ただし、裂けたといっても、皮膚は表面から「表皮(ひょうひ)」「真皮」「皮下組織」の3層構造のため、出血が起こることはありません。

妊娠線の構造、表皮・真皮・皮下組織のイメージ画像

妊娠線は、お腹のほかにも、乳房や二の腕、太もも、お尻などにもできることがあります。これは、妊娠中に限らず急激に体重が増えた際に見られる、いわゆる「肉割れ」と同じ状態です。妊婦さんに特にできやすい理由は、お腹が大きくなることのほか、妊娠によって体内に増加するステロイドホルモンが関係しているといわれています。このホルモンはコラーゲンの生成や皮膚のターンオーバーを抑制する働きがあるため、肌に弾力がなくなり、断裂が起こりやすくなるようです。

※ターンオーバー … 皮膚組織の一番上の表皮で起こる、肌の細胞が生まれ変わる仕組み


できてしまった妊娠線は消えない?

一度できた妊娠線は、残念ながら元の状態に戻ることはありません。妊娠線ができたばかりのときは赤みや黒ずみが気になるかもしれませんが、産後にお腹の大きさが戻ると、線は白くなって目立ちにくくなります。しかし、表面を触った時のでこぼこした感触は残ります。

妊娠線の経過、妊娠線の色の変化のイラスト画像

妊娠線ができても健康上の問題はありませんが、完全に消えることはないので、気になる方はできるだけ早い段階からケアすることが重要です。このあとの項目で、予防法もご紹介します。

妊娠線ができやすい時期や場所は?

妊娠線ができやすい時期

妊娠線は、お腹が目立ってくる妊娠8か月頃(28週以降)にできる場合が多いようです。でき方には個人差があり、どんなにお腹が大きくなっても妊娠線ができない人もいれば、妊娠初期〜妊娠6か月頃の早い段階であらわれる人もいます。
また、皮膚の乾燥が妊娠線の原因になることもあるため、乾燥しやすい冬の時期も注意が必要です。

妊娠線ができやすい場所

妊娠線は、主に下腹部(陰毛の近く)にできることが多いようです。お腹が大きくなってくると、おへその下が見えにくくなるため、出産近くになって存在に気が付いたという声も聞かれます。

下腹部にできた妊娠線に驚く女性のイラスト画像

また、妊娠した女性の体は全体的に脂肪がつきやすくなるため、乳房二の腕太ももお尻などにもできることがあります。

妊娠線ができやすい場所を示したイメージ画像

妊娠線ができても健康上の問題はありませんが、完全に消えることはないので、気になる方はできるだけ早い段階からケアすることが重要です。このあとの項目で、予防法もご紹介します。

妊娠線ができやすい人の特徴は?

妊娠線ができやすい人の特徴をご紹介します。

急激な体重の増加

妊娠中の適切な体重増加は必要ですが、急激に増えると真皮が裂けやすくなります。食べづわりタイプの方は、初期の段階でも体重増加幅が大きいと、早めに妊娠線ができる傾向にあります。

体重が増えて焦っているイラスト画像
乾燥肌

肌が乾燥すると、うるおいがなくなり皮膚が伸びにくくなるため、妊娠線ができやすくなります。乾燥しやすい冬の時期はもちろん、乾燥肌の方は特に注意が必要です。

肌の乾燥が気になっている女性のイラスト画像
小柄、やせ型

小柄な女性ややせ型の女性は、もともとのお腹の表面積が小さいため、妊娠による皮膚への影響が大きく、妊娠線ができやすい傾向にあります。

小柄な人、やせ型の人のイラスト画像
出産経験がある(経産婦)

経産婦の方は、初産の時と比べるとお腹が大きくなるスピードが速いため、妊娠線ができやすくなります。

妊娠中のママと手をつないだ男の子のイラスト画像
高齢出産

高齢出産の方は、年齢により皮膚の柔軟性が低下しがちなため、妊娠線ができやすい傾向にあります。

35歳以上で高齢出産の女性のイラスト画像
双子(多胎)妊娠

双子以上の赤ちゃんを妊娠すると、お腹の表面積がより大きく引き伸ばされます。また、お腹が大きくなるスピードも、1人の妊娠よりも急激な場合が多いため、妊娠線ができやすくなります。

双子を妊娠中の女性のイラスト画像

妊娠線の予防法は?

早めにケアをスタートする

妊娠線は、早い人では妊娠6か月(妊娠20週〜23週)頃からあらわれることもあります。そのため、妊娠初期から対策するのが理想です。妊娠線ができてしまった後でも、その時点からケアを始めると症状の悪化を防ぐことができます。妊娠中は体の変化に注意し、よく観察しましょう。

保湿とマッサージ

妊娠線は真皮が裂けてしまうことによって起こるため、乾燥を防ぐことが大切です。妊娠線ができやすい場所(お腹、乳房、二の腕、太もも、お尻など)にボディクリームやオイルをぬり、皮膚をしっかり保湿しましょう。皮膚がやわらかく伸びがよくなるように、マッサージもおすすめです。ただし、妊娠中は肌が敏感になったり、体調が変化しやすかったりするため、保湿剤が肌に合わない場合や、お腹の張りが気になる場合などは、無理せず使用を中止しましょう。

おなかをマッサージしながら保湿クリームを塗る妊婦のイラスト画像
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無理のない範囲で妊娠線ケアを

妊娠線はできないに越したことはないので、なるべく早めのケアをしていきましょう。しかし、どんなに気を付けていてもできてしまう場合もあります。あまり悲観せず、お腹の中で赤ちゃんを育んだ証という自信をもって、受け入れることも大切です。赤ちゃんやご自身の体調を第一に考えて、体重コントロールと保湿を中心に、できる範囲で妊娠線ケアをしてみてくださいね。

優しい表情でおなかをなでる妊娠中の女性のイラスト画像

※記載内容については、作成時の情報に基づく一般的な見解として作成しています。全ての情報の正確性・適法性を保証するものではありませんのでご了承ください。
※症状に関してはなるべくかかりつけの医師に相談しましょう。
一度できたら完全には消えない妊娠線。妊娠が判ったら、なるべく早めにケアをしておくと予防につながりますよ。まずは皮膚の乾燥を防ぐため、保湿をしっかり行いましょう。ただし、妊娠中は肌が敏感になったり、マッサージの刺激が張りにつながったりすることもあるので、くれぐれも体調優先で。体重の急激な増加にも注意しつつ、妊娠中のデリケートな体を労わりましょうね。
(こそだてDAYS編集部)
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