イクラが原因の魚卵アレルギーについてわかりやすく解説

魚卵とは、イクラやすじこ、たらこ、かずのこ、シシャモの卵など、魚介類の卵のことをいいます。 日本での魚卵アレルギーは、多くの場合イクラが原因です。そのため、イクラは特定原材料として表示が推奨されている食品です。この記事では魚卵アレルギーについてわかりやすく解説します。
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イクラは数粒でも強いアナフィラキシーを起こすことがある?!
令和3年度に行われた消費者庁の全国調査によると、魚卵は、食物アレルギーの中で6番目に多い原因食物です。『新しく発症する』食物アレルギーとして、魚卵は1〜2歳で3位、3〜6歳で2位で、6歳までの割合が高いこともわかっています。イクラは数粒でも強いアナフィラキシーを起こすことがあるため、注意が必要です。
おせち料理に注意!
年末年始に食べるおせち料理には、イクラをはじめとした魚卵がよく使われています。 魚卵アレルギーの多くは「即時型食物アレルギー」。食べてから2時間以内(多くは食べた直後から30分間)に、皮膚や粘膜、消化器、呼吸器などに症状が現れます。おせちで初めてイクラを食べて、アレルギー症状が出ても、年末年始で病院がやっていない!ということもあり得るので、十分に注意しましょう。
![お節料理のイラスト]()
鶏卵アレルギーと魚卵アレルギーは別物
同じ「卵」であっても、鶏卵と魚卵はタンパク質が異なるため、別々のアレルゲンになります。卵アレルギーがあっても、魚卵を一緒に除去する必要はありません。また、イクラアレルギーであっても、その他の魚卵(たらこ、かずのこ、シシャモの卵、など)をひとくくりにして除去する必要はないとされています。 自己判断で食べ物を避けず、心配な場合は医師に相談しましょう。
![鶏卵はダメだけど鶏卵は大丈夫、またはその反対もあるというイラスト]()



