イクラが原因の魚卵アレルギーについてわかりやすく解説

イクラの軍艦、イクラ丼のイラスト

魚卵とは、イクラやすじこ、たらこ、かずのこ、シシャモの卵など、魚介類の卵のことをいいます。 日本での魚卵アレルギーは、多くの場合イクラが原因です。そのため、イクラは特定原材料として表示が推奨されている食品です。この記事では魚卵アレルギーについてわかりやすく解説します。

公開日 2025.12.15
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イクラは数粒でも強いアナフィラキシーを起こすことがある?!

令和3年度に行われた消費者庁の全国調査によると、魚卵は、食物アレルギーの中で6番目に多い原因食物です。『新しく発症する』食物アレルギーとして、魚卵は1〜2歳で3位、3〜6歳で2位で、6歳までの割合が高いこともわかっています。イクラは数粒でも強いアナフィラキシーを起こすことがあるため、注意が必要です。

おせち料理に注意!

年末年始に食べるおせち料理には、イクラをはじめとした魚卵がよく使われています。 魚卵アレルギーの多くは「即時型食物アレルギー」。食べてから2時間以内(多くは食べた直後から30分間)に、皮膚や粘膜、消化器、呼吸器などに症状が現れます。おせちで初めてイクラを食べて、アレルギー症状が出ても、年末年始で病院がやっていない!ということもあり得るので、十分に注意しましょう。

お節料理のイラスト

鶏卵アレルギーと魚卵アレルギーは別物

同じ「卵」であっても、鶏卵と魚卵はタンパク質が異なるため、別々のアレルゲンになります。卵アレルギーがあっても、魚卵を一緒に除去する必要はありません。また、イクラアレルギーであっても、その他の魚卵(たらこ、かずのこ、シシャモの卵、など)をひとくくりにして除去する必要はないとされています。 自己判断で食べ物を避けず、心配な場合は医師に相談しましょう。

鶏卵はダメだけど鶏卵は大丈夫、またはその反対もあるというイラスト

参考文献

消費者庁「令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」(令和4年3月) (最終閲覧:2025/09/10)
みんなのアレルギー情報室「シーフード(魚類、魚卵、甲殻類、軟体類、貝類)のアレルギー」 (最終閲覧:2025/09/10)
食物アレルギー研究会「魚卵アレルギー」 (最終閲覧:2025/09/10)
※子どもの体調不良や症状が現れた際には決して自己判断をせず、かかりつけの医師にご相談ください。
魚卵とは、イクラやすじこ、たらこ、かずのこ、シシャモの卵など、魚介類の卵のことをいいます。日本での魚卵アレルギーのほとんどはイクラが原因です。年末年始に食べるおせち料理には、イクラをはじめとした魚卵がよく使われていますので、くれぐれも注意しましょう!
(こそだてDAYS編集部)
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