赤ちゃんのうつぶせ寝は大丈夫?窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクと予防
うつぶせね
公開日 2023.09.18
  • 丸型‐Lineアイコン
manga/64931bf25c54d/manga_64931bf25c548.png
イラスト・ずんこさん
ずんこさん
対象期間
生後0か月〜1歳になるまで
費用・価格
特になし
うつぶせ寝が好きな赤ちゃんは多いですが、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす可能性があることから、厚生労働省は1歳になるまで寝かせる際にあおむけにするよう勧告しています。うつぶせ寝のメリットとデメリット、リスク、SIDSとの関連、予防についてわかりやすくご紹介します。【マンガ解説】

マンガ「うつぶせ寝」

布団の上でコロンと寝返りをする赤ちゃん、「りく君寝返りが上手になったねぇ」とほほえむばあばの漫画イラスト「危ないからりくのまわりにモノが置けなくなっちゃったよ」とふああとあくびをしながら話すママ、「おや?寝不足かい?」と聞くばあばの漫画イラスト「夜中ひんぱんに起きちゃって」と答えるママ、「じゃあ家事やっとくから少し昼寝したら?」というばあばの漫画イラスト赤ちゃんと並んで昼寝するママ、「りくと昼寝幸せだぁ…」と思う漫画イラスト「ふぁ~よく眠れた」と目を覚ますママ、いない「りくはまだ寝てるかな…」ととなりをみて赤ちゃんがいないことに気づく漫画イラストうつぶせで寝ている赤ちゃんに驚き、「りく!?」と声をかける漫画イラスト「どうしたん!?」と洗濯物を持ったままとんできたばあば、あわてて「りく大丈夫?」と赤ちゃんを抱き上げるママ、はっと目を覚ます赤ちゃんの漫画イラスト「あああああああああ」と泣き出す赤ちゃん、「わーごめんねごめんね!」と謝るママの漫画イラスト「りくがうつぶせ寝をしていて、息をしているか心配になったの」と泣いている赤ちゃんを抱きながら説明するママ、「大げさやな~気持ちよく寝ていただけやない?」と言うばあばの漫画イラスト「こないだ健診でうつぶせ寝は危ないって聞いたから」とチラシを見るママの漫画イラストうつぶせ寝のデメリットの説明、窒息事故の危険がある、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす可能性が高くなると読んで、「窒息に突然死…なんだか怖いねえ」と言うばあばの漫画イラスト
」赤ちゃんを抱いて「でもうつぶせ寝にのメリットはあるんだよ」とばあばに話すママ、うつぶせ寝のメリットは、呼吸が楽にできる、安心してよく眠る、消化を促し嘔吐しにくくなる、頭の形が丸くなるという漫画イラスト窒息事故を防ぐには、アイロン台くらいのかための布団を使う、寒いときはエアコンなどで調節し厚着させないという漫画イラストお腹に見守りセンサーをつけて眠る赤ちゃん、「うつぶせ寝の見守りセンサーもあるみたいよ」とばあばに話すママの漫画イラスト「ほお~ええわねコレ!」と雑誌広告をみるばあば、「うつぶせ寝の心配も減るから安心できそう」と説明する赤ちゃんを抱いたママの漫画イラスト「便利な時代やね~」と目をキラキラさせるばあば、「育児グッズも常にアップデートされてるのね」というママの漫画イラスト

赤ちゃんのうつぶせ寝の危険性

ニュースなどで「赤ちゃんのうつぶせ寝は危険」と目にしたことはあるでしょうか。寝返りが上手にできない赤ちゃんがうつぶせに寝ると、布団や枕、クッションに顔が埋もれて窒息してしまう危険があります。呼吸が苦しくなっても自力であおむけに戻れないため、そのまま命にかかわる事故につながってしまうかもしれません。

乳幼児突然死症候群(SIDS)について

子育てに関するサイトや育児本、ニュースなどで「乳幼児突然死症候群(SIDS、シズ)」を目にしたことのあるママやパパも多いでしょう。SIDSは特に体調に問題のなかった赤ちゃんが寝ている間に突然死亡してしまう病気で、窒息による事故とは異なります。SIDSは、新生児期から生後6か月までに発生しやすいことや、うつぶせ寝をしている時に起こる場合が多いことがわかっています。ただし、まだはっきりとした原因は判明していません。

1歳になるまでは仰向けに寝かせよう

うつぶせ寝は窒息死やSIDSの危険性を高めるという理由から、厚生労働省は医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合をのぞいて「1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう」と勧告しています。

寝返りでうつ伏せに寝てしまったら?

うつぶせ寝は避けたほうがいいと知った多くのママやパパが、次に心配するのが、睡眠中に赤ちゃんが寝返りをうってうつぶせになったときのことでしょう。まだ寝返りが上手にできない場合は、寝返りした際の窒息事故を防ぐよう、寝具や周囲の環境に気をつけます。すでにあおむけからうつぶせ、うつぶせからあおむけに寝返りがうてる赤ちゃんの場合は、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

うつぶせ寝のメリットとデメリット

うつぶせに寝るのが好きな赤ちゃんは少なくないといいます。小さく生まれた赤ちゃんは特にうつぶせ寝によって呼吸や心拍が落ち着くそうです。うつぶせ寝にはこのようにメリットがありますが、これまでに述べたような死亡事故の危険性を高めるデメリットもあります。

うつぶせ寝のメリット

  • 呼吸が楽にできる
  • 安心してよく眠る
  • 消化を促し嘔吐しにくくなる
  • 頭の形が丸くなる

うつぶせ寝のデメリット

  • 窒息事故の危険がある
  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす可能性が高くなる
うつぶせ寝のデメリットの説明、窒息事故の危険がある、乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こす可能性が高くなると読んで、「窒息に突然死…なんだか怖いねえ」と言うばあばの漫画イラスト
」

睡眠中の窒息事故を防ぐには

メリットもあるうつぶせ寝ですが、死亡事故につながる可能性もあります。そのような悲しい事故を防ぐためにはどうすればよいでしょうか。

①あおむけに寝かせる

寝かしつけの際には、特に1歳になるまではあおむけに寝かせましょう。

②厚着をさせない

厚着や重い布団で赤ちゃんの体温が上がりすぎることも、SIDSの原因の1つだと考えられています。冬の時期や、部屋が寒いときには厚着をさせるのではなく、なるべくエアコンや暖房器具などで部屋の温度調節を行いましょう。

③かための布団を使う

硬めの布団を使い、枕やクッション、ぬいぐるみなどの窒息事故につながる可能性のあるものは避けたほうがよいでしょう。毛布なども顔にかからないように気をつけ、赤ちゃんが自分で払いのけられるような軽いものを使いましょう。寝返りを始めたら特に、布団はアイロン台くらいの硬さにすると安全と言われています。

un doudou 日本製 ベビー布団 10点セット オーガニックコットン
un doudou 日本製 ベビー布団 10点セット オーガニックコットン
amazon

寝返りセンサーやベビーアラームなどの安心グッズ

窒息やSIDSの危険が迫っている場合にすぐに気づけるよう、赤ちゃんの呼吸や体の動きを感知する呼吸センサーや、温度センサーがついているベビーアラームや見守りカメラを使うのも一つの手です。病院や産院では赤ちゃんが無呼吸になっていないか監視するセンサーを導入していることも多く、家庭でもこのようなグッズを利用することで安心に一役買うでしょう。

お腹に見守りセンサーをつけて眠る赤ちゃん、「うつぶせ寝の見守りセンサーもあるみたいよ」とばあばに話すママの漫画イラスト
Sense-U一般医療機器 体動センサ 赤ちゃん 呼吸動作、睡眠体勢 モニターニング
Sense-U一般医療機器 体動センサ 赤ちゃん 呼吸動作、睡眠体勢 モニターニング
amazon
パナソニック モニター付き屋内カメラ スマ@ホーム 設定不要 ベビーモニター
パナソニック モニター付き屋内カメラ スマ@ホーム 設定不要 ベビーモニター
amazon

まとめ

うつぶせ寝で安心して眠る赤ちゃんは多いもの。しかし、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険があることから、寝返りがうてるようになるまでは赤ちゃんがうつぶせ寝にならないよう注意しましょう。また、クッションや枕、ぬいぐるみなどの窒息の可能性のあるものは赤ちゃんの近くに置くことを避け、硬めの布団を使うことでうつぶせ寝による窒息を防ぎましょう。心配なことがあれば、かかりつけの医師やお住いの地域の子育て支援窓口などに相談してみてくださいね。

like-icon いいね!
残り*文字
残り*文字
コメントする
当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
  • 四角型‐LineアイコンLINEで送る
ずんこさん
ずんこ
タイ在住の日本人漫画家、イラストレーター。 日本でマンガ家アシスタントなどを経験後、シンガポールのローカルアートスクールにてマンガの描き方を教える。現在はタイ・バンコクを拠点にマンガ・イラストの制作をしている。他にも、シンガポールやベトナムのイベントに、マンガ風似顔絵ブースで参加をするなど、マンガを通してさまざまな人達と交流していきたいと活動を広げている。
参考文献
厚生労働省「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html(最終閲覧:2023.6.12)
消費者庁「Vol.475 乳幼児突然死症候群(SIDS)に注意!」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20191031/(最終閲覧:2023.6.12)