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ずんこ
- タイ在住の日本人漫画家、イラストレーター。 日本でマンガ家アシスタントなどを経験後、シンガポールのローカルアートスクールにてマンガの描き方を教える。現在はタイ・バンコクを拠点にマンガ・イラストの制作をしている。他にも、シンガポールやベトナムのイベントに、マンガ風似顔絵ブースで参加をするなど、マンガを通してさまざまな人達と交流していきたいと活動を広げている。
赤ちゃんが生まれてから、周りの人に対してやけに攻撃的な態度をとってしまう…。産後のママに起こるその変化は、俗に「ガルガル期」と呼ばれています。ガルガル期は医学的用語ではありませんが、マタニティ―ブルーの一種といわれています。
ガルガル期は全体の3割程度のママが経験したとのアンケート結果もあり、決して珍しいことではありません。また、一人目の出産ではガルガル期がなかったママでも、二人目の出産後にガルガル期を経験することもあり、個人差があります。
ガルガル期という名称は、ママの警戒心が強くなり、「私の赤ちゃんをとられてしまう」「赤ちゃんに触れてほしくない」などと感じるところからきています。そして、パパに対しては一緒に子育てしてほしいのに、気持ちを分かってもらえないと過剰にイライラしてしまうことも多いようです。
ガルガル期の攻撃的な行動は、オキシトシンというホルモンが原因だとされています。オキシトシンは陣痛を起こしたり母乳の出を促すホルモンで、通常は分泌されると愛情や幸福感を感じますが、過剰に分泌されることで、攻撃的になってしまうことも分かっています。
妊娠の継続において重要な役割のエストロゲンというホルモンが、出産後は急激に減少します。その影響で産後のママは不安を感じやすくなり、誰かと一緒に子育てをしたいと思うようになります。その一方で、オキシトシンの過剰分泌によって周囲の人に攻撃的になってしまい、「一緒に子育てをしてほしい」「けれどイライラする」という相反する気持ちになってしまうといわれています。
ガルガル期には、出産前は気にならなかった家族の行動や発言にピリピリし、その苛立ちを直接ぶつけたりすることがあります。これらの感情や行動は我が子を守ろうとする本能的なもので、数か月〜1年後には元に戻ったという話もよく聞きます。
ガルガル期の時期には個人差がありますが、たいてい出産直後から始まり、1か月から数か月続くといわれています。出産から半年~1年が経ち、子育てに慣れた頃に落ち着く場合が多いようですが、人によっては数年続くこともあるといわれています。
ガルガル期のママは、本来は共に子育てをするパパや家族に頼れない状況になりがちです。しかし、産後の体を休められない状態が長く続くと、産後うつにつながることも。つらいガルガル期はどうやって乗り越えるとよいのでしょうか。
ガルガル期のママは、感情のコントロールができない自分にもイライラしてしまいがちです。けれど、自分を責める必要はありません。いずれ気持ちの波は落ち着くため、無理に心をコントロールしようとせず、「このイライラはホルモンバランスの影響で、今だけ!」と割り切って、受け入れましょう。
産後の体を休めるためにも、パパや家族には積極的に頼りましょう。そのためには、イライラを態度ではなく、言葉に出すことも大切です。
「今とてもイライラしやすくなっている」「こういう発言をされると嫌な気持ちになる」「お世話はこんなふうにしてほしい」など、気持ちを素直に伝えることで、周りの人もママの気持ちを理解しやすくなり、ママの体を休められる環境が作りやすくなります。
何をしてもイライラが止まらず、つらいと感じる場合は、思い切ってその相手から離れることも視野に入れましょう。例えば、里帰り中の実家で両親との生活にピリピリしていたら、思い切って自宅に戻ることもひとつ。離れたら気持ちが楽になった、というママもいるようです。
パパや家族は、攻撃的になったママにどう接するとよいでしょうか。
パパや周囲が良かれと思って赤ちゃんのお世話のアドバイスをしたり、干渉したりすると、さらなるママのイライラを招きがちです。そして、ママからの不満をぶつけられ続けると、自分は何もしないほうがよいと感じ、赤ちゃんのお世話や家事から手を引こうとするかもしれません。しかし、ママが出産によるダメージの残る体で家事育児全般を担うのは、回復の遅れにつながってしまいます。
周囲の人は、赤ちゃんのお世話を最優先にがんばるママのためにも、食事や洗濯などの家事を率先して行い、ママに協力する気持ちを行動で示しましょう。そして、ママが一人の時間を持てるように工夫し、リフレッシュの時間を作るよう提案してみるといいでしょう。
パパや家族にとっては、出産後のママが変わってしまったように思えるかもしれません。しかし、ママの変化はホルモンバランスが影響しているものであり、珍しいことではありません。子育てに慣れるにつれて、ガルガル期も落ち着いていきます。この辛い時期を乗り越えるため、ママの話を聞き、一緒に子育ての最適な環境づくりをしていきましょう。
ガルガル期のママは、終わりの見えないイライラに、途方にくれてしまうこともあるかもしれません。けれど、子育てに慣れた頃に気持ちが落ち着いたというママが多く、なぜあんなにイライラしていたのか思い出せないというママも。
今がつらいと感じている場合は、自分と赤ちゃんが健やかに過ごすことを第一に考え、体と心を休められるように、周囲の人に頼って子育てをしていきましょう。
もしガルガル期が長く続き、睡眠がとれない、食欲がない、その他にも気になる症状がある場合には、医療機関や市区町村の子育て相談窓口などでぜひ相談してみましょう。一緒に解決策を探してくれるはずですよ。
ガルガル期は産前に比べて攻撃的な態度をとってしまう自分に戸惑ってしまうものですが、子育てに慣れる頃に気持ちが落ち着く人がほとんどです。イライラを言葉にして伝え、周囲と協力しながら、子育てを楽しんで過ごしてくださいね。
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他のマンガにもコメントが届いています。
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ
私、いつも叩かれて腕を掴んで叩けないようにしたら怒られて…仕返しされても何も手出ししないお姉さん凄いと思いました。
食べすぎは本当に本当によくないと思います。