- 対象期間
- 生後12か月~18か月頃
- 費用・価格
- 食材(ベビーフード)代+食器・調理器具等
マンガ「離乳食 完了期」
離乳食完了期:パクパク期(生後12か月以降)
離乳食を与える時期は大きく 初期・ 中期・ 後期・ 完了期の4つに分けられます。離乳食完了期は、初期から体験してきた咀嚼(そしゃく)力を十分に発揮して食べる練習を行う時期であり、「パクパク期」とも呼ばれます。ひとりで食べられる食事スタイルに近づく第一段階も、もうすぐ終わりです。
離乳食完了期の目安
離乳食完了期は、それまで身につけた食事リズムから、さらに生活リズムを整えていく時期です。この頃には噛む力・飲み込む力がだいぶ身についているので、ある程度のかたさのものは歯ぐきで噛んで食べられるようになります。
完了期になると、コップを使って飲み物を飲めるようになってくるので、様子を見て哺乳瓶からコップに切り替えていくといいでしょう。
離乳食完了期(パクパク期)の進め方は?
離乳食完了期のポイント
離乳食完了期は奥歯が生え始めてくる赤ちゃんもいますので、ひとくち量をお口に入れたあと、さらに「かむ」「つぶす」の練習に適切な食材にもチャレンジしていく時期です。3回の食事で足りなかった分は、1〜2回のおやつ(捕食)で補うといいでしょう。
食事内容の目安
1日3回、朝・昼・夕に、なるべく大人と同じタイミングで食べるリズムを付けるといいでしょう。食欲のリズムを整えるためにも、毎日できるだけ同じ時間帯に食べさせるのがおすすめです。
- 食事回数
- 3回食
- 調理形態
- 歯ぐきで噛みつぶせる程度の固さ(肉団子くらい)
調理のポイント
完了期になると、「とりわけ食」がしやすくなります。子ども用を完全に別メニューにしなくても、大人用の食事の調理途中にわけて、子どもの分は少し長めに煮たり、味付けを薄くしたりなどの工夫で、ほぼ同じものが食べられます。同時に食事をして片付けられるようになるとラクになりますね。
また、お惣菜などの出来合いのものを利用して、「逆とりわけ食」もありです。原材料を確認してアレルギーに注意しつつ、お湯で薄めたり、出汁や野菜スープ(塩分なし)で薄めたりなどで、子どもも食べやすくなりますよ。
食材の固さのポイント
食材の固さは、肉団子を想像してもらうとちょうどいいでしょう。もしくは鶏胸肉で作るサラダチキンのようなイメージでもOKです。スプーンのフチでつぶせる程度を目安にしましょう。
食べさせ方
この時期は、手づかみ食べの全盛期になります。「自分で食べよう」という意欲を育てることが重要になるので、積極的に手づかみ食べをさせてみましょう。自我も少しずつ芽生えてくるので、食事のときは「何から食べる?」「おいしいね」など、子どもが食事に意欲的になるような声かけを。
つかみやすい大きさって?
よく「赤ちゃんが手でつまみやすい、ひとくちサイズ」の献立を見受けますが、意欲的な赤ちゃんだと全部お口に頬張ったり、つめこんでしまうことがあります。窒息のおそれがあったり、丸飲みの原因となるため、量が心配な場合は、あえてひとくちサイズよりも大きめなものを用意して、ひとくちサイズの確認をしてあげるとよいでしょう。噛み跡を見ると、その赤ちゃんのひとくち量が把握できますよ。
母乳やミルクは?
完了期になると、「とりわけ食」がしやすくなります。子ども用を完全に別メニューにしなくても、大人用の食事の調理途中にわけて、子どもの分は少し長めに煮たり、味付けを薄くしたりなどの工夫で、ほぼ同じものが食べられます。同時に食事をして片付けられるようになるとラクになりますね。
また、お惣菜などの出来合いのものを利用して、「逆とりわけ食」もありです。原材料を確認してアレルギーに注意しつつ、お湯で薄めたり、出汁や野菜スープ(塩分なし)で薄めたりなどで、子どもも食べやすくなりますよ。
食材の固さは、肉団子を想像してもらうとちょうどいいでしょう。もしくは鶏胸肉で作るサラダチキンのようなイメージでもOKです。スプーンのフチでつぶせる程度を目安にしましょう。
食べさせ方
この時期は、手づかみ食べの全盛期になります。「自分で食べよう」という意欲を育てることが重要になるので、積極的に手づかみ食べをさせてみましょう。自我も少しずつ芽生えてくるので、食事のときは「何から食べる?」「おいしいね」など、子どもが食事に意欲的になるような声かけを。
つかみやすい大きさって?
よく「赤ちゃんが手でつまみやすい、ひとくちサイズ」の献立を見受けますが、意欲的な赤ちゃんだと全部お口に頬張ったり、つめこんでしまうことがあります。窒息のおそれがあったり、丸飲みの原因となるため、量が心配な場合は、あえてひとくちサイズよりも大きめなものを用意して、ひとくちサイズの確認をしてあげるとよいでしょう。噛み跡を見ると、その赤ちゃんのひとくち量が把握できますよ。
母乳やミルクは?
離乳食も完了期になると、栄養のほとんどを食事から摂れるようになります。離乳食の進みが順調であれば、1歳以降は牛乳に切り替え、補食としてあげるといいでしょう。母乳や育児用ミルクが子どもの心の安定に必要な場合もあるので、欲しがる場合には無理にやめさせなくても大丈夫。あまり気負わず、親子でマイペースに進めていきましょう。
離乳食完了期におすすめの食材
主食(メインのエネルギー源になるもの)
ごはん、パン、麺類、コーンフレーク、オートミール
ごはんなら80g、軟飯なら90g程度の量が目安です。食べる力が向上してきた子どもは、大人が食べるかたさのごはんも噛めるようになってきますが、食べにくそうであれば、少し柔らかめに炊くか、少量の水と電子レンジで固さを調整するといいでしょう。
うどんなどの麺類は、引き続きやわらかく煮て、1~2cm程度にカットします。太さが1cmを超えると噛みきれないこともあるので、種類によって調整しながら食べさせましょう。
コーンフレークやオートミールの場合は、ふやかし方のチェックや、甘い味付けばかりにならないような工夫を。
主菜(主にタンパク質を多く含むもの)
肉・魚
鶏肉・豚肉・牛肉、マグロ・タラ・カジキ・サバ・イワシなど、ほとんどの肉や魚が食べられるようになります。1食15〜20gを目安に、脂肪分の少ないものを使うといいでしょう。肉団子などのひき肉を固めたメニューは、手づかみ食べにもおすすめです。お口の中にいれた後パラパラしすぎないように、調理の際にはよく練ったものを出してあげましょう。
卵
離乳食完了期は、全卵であれば1食1/2から2/3程度が適切といわれています。加熱時間の度合いによってアレルゲンの数値も変わります。固茹で卵以外にもしっかり火が通るような卵の献立を少しずつ試してみるとよいでしょう。
豆腐
タンパク源の食材がなかなか進まなくても、「豆腐ならOK」という子も多くいます。豆腐は水分が多い食材でもあるので、魚や肉よりも多めに与えることを覚えておくとよいでしょう。授乳・離乳の支援ガイド(厚生労働省)によると、1回あたりの量の目安が、肉・魚の場合は15〜20gとありますが、豆腐の場合は50〜55gです。たくさん食べすぎて困っているなど、食事量について不安を感じる場合は、お豆腐でかさ増しするのもおすすめです。冷蔵庫から取り出したばかりのお豆腐は冷たすぎてびっくりしてしまうこともあるので、感染予防の観点からもレンジなどで少し温めてからあげるとよいでしょう。また、熱湯をかけて油抜きした厚揚げなど、大豆製品のバリエーションも増やしていくといいでしょう。
副菜(野菜・いも類・きのこ類・果物など)
にんじん、ほうれん草、キャベツ、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、たまねぎ、ブロッコリー、トマト、いちご、リンゴ、バナナなどの、ほとんどの野菜・果物
この頃には、やわらかく煮て調理すればほとんどの野菜・果物を食べさせることができます。1食30〜40g程度が目安となります。
きのこ類
風味や食感が独特なきのこ類は、完了期から練習を始めることはできますが、弾力性が強いものが多いため、小さく切ったものからはじめ、喉に詰まらせないように注意しましょう。
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離乳食完了期に役立つおすすめグッズ
離乳完了期におすすめの食事関連グッズ
麺カッター
離乳食完了期も引き続き役立つ麺カッター。これ一つでうどんなどの麺類を均一の長さにカットできるため、とても便利です。かさばらないサイズの製品が多いので、外出時の外食にも使うことができる優れモノです。
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子ども用スプーン、コップ
離乳食完了期になると、食器を少しずつ自分で使えるようになってきます。子どもが使いやすい形状のものを選ぶとよいでしょう。
また、そろそろ哺乳びんからコップに移行していく時期。子ども用のコップを用意しておき、様子を見てコップデビューさせてみましょう。
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子ども用のお茶碗、プレート、トレー
手づかみ食べは、子どもが自ら食材に手を伸ばして食べさせるのがポイント。プレートやトレーにすべての食事を盛り付けて、食卓に出してあげましょう。また、ごはんはお茶碗に盛った方が、器のへりが高くなるため、スプーンの中にごはんが入りやすくこぼしづらくなるメリットも。スプーンの上達にも役立ちますよ。
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食事用エプロン、スタイ
手づかみ食べが旺盛な子どもは、食卓や洋服に食べ物をこぼしてしまうことも。食事用エプロンで「今は食べる時間」であると、メリハリをつけてあげましょう。さっと洗える素材などが使いやすいです。
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歯ブラシ
完了期は、前歯・奥歯ともに乳歯が生えそろってくる頃。食後に口の中をきれいにできるように、歯ブラシがあるとよいでしょう。最初は磨くというより、毛先をタッチするくらいの距離感で歯ブラシと仲良しになりましょう。歯磨きをきちんとさせるというより、食べた後はお口の中すっきりするために使うものという認識からはじめるといいですね。
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離乳食完了期に気を付けるポイント
遊び食べばかりで食事が進まないこともあります
手づかみ食べをさせてみたら、口に入れずに遊んだり、投げたり落としたり、器の中のものをぐちゃぐちゃにあわせたり…などの、子どもの「遊び食べ」に悩むことも多くなります。
遊び食べは発達段階でみれば自然なことで、成長の証。食事に集中できる環境を整えたり、汚れをなるべく防ぐ対策をしたり、片付けが楽になる工夫をしたりなど、大人がストレスにならないように対策をしながら進めていってくださいね。
食事のなかでの『できた!』探しを
ひとりで食べたいという気持ちとは裏腹に、失敗も多い時期。食事に時間がかかったり、一生懸命作ったものをぐちゃぐちゃにされたりと、うまく意思疎通ができない時間も多いことでしょう。とはいえ、初期の頃に比べると、食べる力は確実にあがっています。小さな「できた」に注目してみてくださいね。
食事の様子を遠隔で録画してみよう
食べているところを録画して客観的に見てみるのもおすすめです。食べる量の変化、自分で食べようとする意欲の変化、意思を訴える主張の変化など「できた」がたくさん見つかるはずですよ。
子どもの体調や様子を見て食べさせましょう
子どもが離乳食を食べたあとに、体調に異変が起こる可能性もあります。特に食物アレルギーが出やすい食材を与えるときは、子どもの体調がよい時に、必ず少量から始めて様子を見ましょう。平日の日中など、病院が開いている時間帯に試すと、万が一何かあったときにすぐ受診できるのでおすすめです。
食べ物での窒息に注意
自分で食べることが増えるとともに、食べ物をのどにつまらせる危険が常にあることも忘れないようにしましょう。離乳期でも食品による窒息事故の事例はあります。まさかこんな食材で・・・と後悔しないためにも、すぐに対処できるように、食事の際には目を離さないようにしましょう。完食させることばかりに注意を払わず、子どもの食べる様子をゆっくり見守り、子どもの見本となるように、ママやパパが食事をしている様子もたくさん見せてあげてくださいね。
アレルギー食材に注意しましょう
1歳以降も食物アレルギーを発症する事例はあります。特に食材を試す数も増えてきますので、食べた後の様子をよく見守っておきましょう。
まとめ
離乳食は、子どもの成長を見ながら、子どもの個性に合わせて進めることが大切です。生後12か月以降は、「自分で食べようとする気持ち」を伸ばしていく時期。大人の食事に近づいている子どもと一緒に、引き続き楽しい食事の時間を過ごしてくださいね。
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他のマンガにもコメントが届いています。
食べすぎは本当に本当によくないと思います。
がんばれっ! がんばれ~!😠
あ、あらら~😅