1か月児健康診査って何するの?初めてのママパパが知っておきたいポイントまとめ【保健師監修】
いっかげつけんしん
公開日 2026.05.04
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イラスト・ずんこさん
ずんこさん
赤ちゃんとの生活が始まって1か月。 毎日かわいいけれど、泣いたり、飲まなかったり、寝てくれなかったり…… 「これって普通?」「みんなはどうなんだろう?」と、不安が尽きない時期ですよね。 そんなママパパにとって、1か月児健康診査(1か月健診)はこれまでの新生児期間1か月の大切なチェックの機会。 この記事では、1か月健診の流れ・持ち物リスト・当日までに準備しておきたいことまでわかりやすく解説します。【保健師監修】【マンガ解説】
 

この記事を監修いただいた専門家

保健師 シホ

10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。

 

この記事を監修いただいた専門家

管理栄養士 隅弘子
(ひろ子先生)

10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。

マンガ「1か月児健康診査(1か月健診)」

はるとの1か月健診の日「退院後初めての外出!緊張する~」と言いながら、荷物の準備をするママ、隣で眠っている赤ちゃんの漫画イラスト「うん、忘れ物もなし!」と母子手帳を見ているママ、「ピンポーン」と呼び出しチャイムが鳴る漫画イラスト「今日は付き添いよろしくお願いします」とあいさつするママ、「任せなさい!安全運転で行くわよ」と話す義母の漫画イラスト赤ちゃんをチャイルドシートに寝かせながら「ばあばの車に乗せてもらおうね」と話しかけるママの漫画イラスト車で移動している漫画イラスト産院に到着、ソファに座り「ちゃんと育ってるかな…」と思う赤ちゃんを抱いたママと、「はるくーん」とあやすばあばの漫画イラスト「丸山さんどうぞー」と声をかける看護師の漫画イラスト「では、身長・体重を測ります」と赤ちゃんの服を脱がす看護師の漫画イラスト赤ちゃんの頭囲を測定する看護師の漫画イラスト赤ちゃんの大泉門の閉じ具合、股関節の可動域などを確認する医師の漫画イラスト赤ちゃんの原始反射である、モロー反射、歩行反射、足底把握反射の確認をして「うん、いいね」と話す医師の漫画イラスト赤ちゃんのおへそを確認している漫画イラスト赤ちゃんにビタミンK2シロップを投与している漫画イラスト「何か心配事などありますか?」と相談にのる医師の漫画イラスト「体重が順調に増えているので問題ないですよ」と説明する医師、「それなら安心です」と答えるママの漫画イラスト「お義母さん、はると順調に育ってるって」と報告するママ、「よかったね」と喜ぶ義母の漫画イラスト車の後部座席から「今日は一緒に来てもらえて助かりました」と義母にお礼をいうママの漫画イラスト

1か月児健康診査(1か月健診)とは?

1か月児健康診査(1か月健診)は、赤ちゃんの病気や体の異常を早期に発見し、育児環境を確認しながら、安心して子育てができるよう支援するための健診です。 生まれてから1か月は、赤ちゃんの身体や生活リズムが大きく変化する時期であり、産後の育児に慣れないパパママにとっても悩みが出やすい時期。専門家に相談することができる良い機会です。

はるとの1か月健診の日「退院後初めての外出!緊張する~」と言いながら、荷物の準備をするママ、隣で眠っている赤ちゃんの漫画イラスト

対象者

生後おおむね1か月頃(生後28日から6週未満)の赤ちゃんが対象です。

1か月健診はどこで受ける?

お住まいの市区町村の委託医療機関(産婦人科や小児科)で受診できます。 ママの産後1か月健診と一緒に、出産した医療機関で受けることが多いようです。 里帰り先でも受診できることがありますが、手続きや費用は自治体ごとに異なりますので、事前にお住まいの市区町村へ確認すると安心です。
また、一部の地域では集団検診として実施される場合があります。
※事前に予約が必要な場合がほとんどですので、退院時や電話で確認しておきましょう。

費用の助成

1か月健診は多くの市区町村で費用の一部(一般的に4,000円~6,000円程度)が助成されます。妊娠届時に交付される受診券を医療機関に提出することで会計時の負担が軽減される場合と、医療機関でいったん全額支払った後、必要書類を市区町村に申請し費用の一部が助成される場合(償還払い)があります。助成額や手続きは市区町村によって異なります。

1か月健診の主な流れ

①受付

②問診票記入

  • 授乳回数・ミルクの量
  • 排泄の回数(おしっこ・うんち)
  • 赤ちゃんの機嫌、睡眠リズム
  • 気になる症状の有無
  • ママの体調・気分(産後うつのチェックを含む)

③身体測定

体重、身長、頭囲、胸囲などを測定します。
出生時と比べ、どれくらい成長しているかを確認し、成長曲線に沿っているかを医師が判断します。個人差はありますが、1か月で出生時から1kg前後増えていることが多く、退院時から1日あたり25g以上増加しているかが目安となります

赤ちゃんの頭囲を測っている看護師の漫画イラスト

④医師の診察

医師が赤ちゃんの全身を診察します。

  • 身体の発育状況、栄養状態
  • 全身の観察(姿勢、皮膚、頭部、腹部、顔、頚部、胸部、上下肢、反射、股関節、便の状況など)
  • 新生児聴覚検査、先天性代謝異常検査の実施状況の確認
  • 育児上問題となる事項の確認
  • ビタミン K2投与の実施状況の確認、必要に応じて投与

これらを通して、赤ちゃんに異常がないか、フォローが必要な状況か確認します。

ビタミンK2シロップはどうして投与が必要?

ビタミンKは血液を凝固するのに必要ですが、新生児には備蓄が少なく母乳にも多く含まれません。そのため、生後しばらくは血が固まりにくい状態です。 脳や消化管で突然出血する「ビタミンK欠乏性出血症」を予防するために、ビタミンK2シロップの投与をしています。

赤ちゃんにビタミンKシロップを飲ませている漫画イラスト

⑤育児相談

心配ごとを医師や看護師、助産師に相談できます。
(例)

  • 睡眠のリズム
  • 泣き方の特徴
  • 沐浴やスキンケア
  • 乳児湿疹のケア
  • 予防接種のスケジュール
  • ママやパパの疲労状況や気分の落ち込み
など、どんな小さいことでも心配ごとを解消するチャンスです。 事前に聞きたいことをメモしておくとよいでしょう。

相談を聞く医師の漫画イラスト

⑥次回の健診や予防接種の案内

持ち物リスト

お住まいの市区町村や病院によって多少異なりますが、一般的には以下を準備します。

  • 母子健康手帳
  • 診察券
  • 健診の受診票や補助券(市区町村から配布されたもの)
  • 乳幼児医療費受給者証
  • マイナンバーカード
  • 赤ちゃんの着替えグッズ(おむつ替えセットや着替え)
  • ミルクセット(必要な場合は授乳ケープなど)
  • バスタオル(身体測定で使用されることが多い)
  • 赤ちゃんの普段の様子を記録したメモ(質問したいこと)
  • 健診の費用
※おむつ替えの頻度が多い生後1か月頃は、余裕をもって多めの枚数を持っていくと安心です。

乳幼児健診の荷物、着替え、バスタオル、おむつ、おしりふき、乳幼児医療費助成資格者証の漫画イラスト

赤ちゃんはどんな服装がよい?

1か月健診での赤ちゃんの服装は、脱ぎ着しやすく、体温調節しやすいものが最適です。 外は寒くても室内は暖かいなども考えられるので、おくるみやブランケットなどで調節するとよいでしょう。

おすすめ

  • 短肌着+コンビ肌着
  • ロンパースタイプの前開き肌着 など

避けた方がよい

  • かぶりタイプのもの
  • フリフリ・飾りが多いもの

準備しておきたいこと

  • 授乳回数
  • 排泄状況
  • 睡眠のリズム
など数日分の赤ちゃんの生活を育児日記やアプリで記録しておくと、医師が状態を判断しやすくなります。
また、具体的な心配ごと(湿疹、うんちやおしっこの色、からだの動き)があるときは、写真や動画を撮っておくと伝えやすいです。

ママやパパ自身のことも相談してOK?

産後は睡眠不足やホルモン変化で、メンタルの揺れが出やすい時期です。「疲れやすい」「気分が落ち込みやすい」など、ママの心身のことなども相談できます。

1か月児健康診査でよくある質問

母乳が足りているか心配です。足りているサインはある?

  • 体重が増えている(健診などで、1日25g前後の増加が確認できている)
  • 1日に5~6回以上のおしっこが出ている
  • 授乳すると赤ちゃんが落ち着き、しばらく満足している様子がある
などがあれば基本的に足りています。 心配なことがあるときは、1か月児健診で聞いてみましょう。

吐き戻しが多いのですが、大丈夫?

赤ちゃんはまだ飲むのが上手ではないため、空気を一緒に飲み込んでしまい、授乳後にダラダラと吐き戻すことがよくあります。体重が増えていて、機嫌がよければ心配いりません。
授乳後は、しばらく縦抱きにしてゲップをさせてあげましょう。 成長とともに胃の形がしっかりし、飲むのも上手になるため、多くの場合、生後半年頃までに目立たなくなっていきます。
噴水のように勢いよく大量に吐くことが続く場合や、授乳のたびに同じ吐き方をする場合は、小児科を受診しましょう。

寝ている時にビクッとするのは大丈夫?

大丈夫です。新生児特有のモロー反射という原始反射で、多くの赤ちゃんに見られます。 以下の場合は医療機関に相談してください。

  • 生後4〜6か月を過ぎても頻繁に続く
  • ビクッとする動作が短時間で何度も繰り返される(痙攣の可能性)
  • 発熱している
  • 動きが左右非対称

おへそがジュクジュクしていて心配です。

生後1か月頃までのおへそは、 少し湿っていたり、透明〜黄色の分泌液がつくことがあります。これはへその緒が取れたあとの「治りかけ」で、珍しいことではありません。気になる場合は、次のケアをすると早くよくなります。

  • お風呂のあと、綿棒で軽く水分をとる
  • ビクッとする動作が短時間で何度も繰り返される(痙攣の可能性)
  • しっかり乾かす
  • 医師から指示されている場合は、消毒をする。

こんなときは医療機関を受診しましょう

  • 赤ちゃんのおへそが赤く腫れている
  • においが強い。黄色~緑の膿のような分泌物がでる
  • ジュクジュクが長期間 (1週間以上)続く
  • 分泌物に 血が混じっている
  • 押すと赤ちゃんが明らかに痛がる

赤ちゃんがまとまって寝てくれないので、寝不足が辛いです。

赤ちゃんをお世話しながらの寝不足はとても辛いですよね。まとめては難しいかもしれませんが、小刻みでも寝られるときに横になりましょう。 家事などは後回しで、体力の回復が最優先です。 パートナーや家族がいれば、授乳やおむつ替えを分担してもらいましょう。 また、産後ケア事業を利用してみるのもよいでしょう。 寝不足が続くと、心も身体も限界に近づきとても辛くなります。 まずは頑張りすぎている自分を少し労わってあげてくださいね。

里帰り先でも1か月児健診を受けられる?

はい。受けられます。 ただし、助成の受け方はお住まいの市区町村によって違います。 里帰り先の市区町村へ依頼書を送付する、自費で支払い後償還払いするなど違いがありますので、あらかじめお住まいの市区町村に確認しておくとよいでしょう。

まとめ

1か月健診は、赤ちゃんの成長を確認する大事な節目であると同時に、ママ・パパが育児に関する心配ごとを専門家に相談するチャンスです。事前に母子手帳や質問メモ、授乳・排泄の記録を準備しておくことで、より充実した健診になります。赤ちゃんの健康だけでなく、ママの心身のケアにつながるよう、気になることは相談し、不安を抱え込まないようにしていきましょう。

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保健師・シホさん
保健師・シホ
10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。
ずんこさん
ずんこ
タイ在住の日本人漫画家、イラストレーター。 日本でマンガ家アシスタントなどを経験後、シンガポールのローカルアートスクールにてマンガの描き方を教える。現在はタイ・バンコクを拠点にマンガ・イラストの制作をしている。他にも、シンガポールやベトナムのイベントに、マンガ風似顔絵ブースで参加をするなど、マンガを通してさまざまな人達と交流していきたいと活動を広げている。
参考文献
こども家庭庁「1か月児健康診査マニュアル」(最終閲覧:2026/04/24)
こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」(最終閲覧:2026/04/24)
公益社団法人 日本小児科学会「新生児と乳児のビタミンK欠乏性出血症発症予防に関する提言 (最終閲覧:2026/04/24)