子どものつらい咳の風邪。種類や特徴、注意点を解説します!
こんな咳には要注意!子どもに多い咳の病気と特徴をご紹介します。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診してくださいね。
-
特に注意が必要な子どもの咳
子どもの風邪に咳は付きものですが、軽いものから入院治療が必要になるものまで、さまざまなパターンがあります。
気になる症状が出たら、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。喉頭炎_こうとうえん(クループ症候群/急性喉頭炎)
ケンケンという、犬やオットセイが鳴くような特徴的な咳が出ます。呼吸困難を伴うこともあるため、早急な受診が必要です。
肺炎_はいえん
発熱を伴う激しい咳や、ハーハーした早い呼吸が特徴です。
咳のほか、発熱、呼吸困難の症状を伴うことがありますが、感染したウイルス・細菌によって症状の現れ方が異なります。入院が必要になることもあるため、早急な受診が必要です。気管支異物_きかんしいぶつ
ピーナッツなどの豆類を口に入れたまま泣く・驚くなどをした拍子に、誤って気管支へと吸い込まれてしまった状態を言います。
激しく咳込んだ後、一時的におさまったように見えますが、その後もせきが続くような場合に疑われます。特に3歳未満の乳幼児に多いため、注意が必要です。気管支炎_きかんしえん
主にウイルス感染によって気管支で炎症を起こしている状態です。はじめはコンコンと乾いた咳が見られますが、次第にゴホンゴホンといった、痰の絡んだ重めの咳へと変化します。
【咳喘息_せきぜんそく】
数週間~数カ月と長期間にわたって咳が出ます。咳は、夜中から明け方にかけて強くなる傾向があります。悪化すると、咳でたびたび目が覚めて、しっかり眠れなくなります。気管支喘息_きかんしぜんそく
ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸、喘鳴(ぜんめい)が特徴で、呼吸困難を起こすこともあります。咳喘息と同様に、夜間から明け方にかけて症状が強くなる傾向があります。
百日咳_ひゃくにちぜき
コンコンと咳き込んだ後、息を吸うときにヒューという笛を吹くような音が出るのが特徴です。発熱することは少なく、咳が長く続きます。
その他の子どもの咳
風邪_かぜ(のどかぜ/急性上気道炎)
一般的に「喉の風邪」と呼ばれ、主に鼻水や喉の腫れ・痛みがあります。熱も伴いますが、それほど高くなりません。「コンコン」といった比較的乾いた咳が出るのが特徴です。多くは数日で自然に治りますが、重症化すると気管支炎や肺炎になることもあります。
後鼻漏_こうびろう
鼻水が喉の方へ流れている状態を言います。「ゴホンゴホン」といった痰が絡んだような咳が特徴です。
事前の知識があれば冷静に対応しやすくなります。記事を参考にして、気になる症状があればなるべく早めに受診するようにしましょう。