お悩み投稿
じぇりさん・30代前半
お子さん
長男3歳
今回のお悩み

なんでも否定する子

最近3歳の息子が、私の言葉をとりあえず否定します。例えば「早くお着替えしないと、朝ごはん食べられなくなるよ」と言うと「ちがうよ、たべられるよ」と言い、「お片付けする場所はこの箱の中だよ」と言うと「ちがいます〜ここのなかです〜」などど、本人も本当は違うとわかっていながら否定してきます。そういう時、私はカチンときてしまい反応も最悪で、「あっそう。じゃあしてみれば??お母さんはもう知らないよ」とか「いつも食べている時間に食べられないなら、ごはん片付けるからね」などと突き放した言い方をしてしまいます。息子がなんでも否定してくる理由がわからないし(反抗期?)、その時にどう言って対処するのがベストなのか、本当にわかりません。愛のある対応がしたいです…!

2019.06.12
Q
子どもはなぜ私の言葉を否定するのでしょうか? 対処法を教えてください。
A
子どもの自立心が育ってきています。まずは受け止めて、肯定される経験を増やしてあげましょう!

ことごとく何度も否定されると大人でもイラッとしてしまいますよね。毎日のやり取りでモヤモヤしてしまうお気持ち、よくわかります。

でも、素敵だなぁと思うのは、ご自分のことを振り返って「もっと愛のある対応をしたい」と思われている相談者さんのそのお気持ちです。
イライラしてしまうことをそのままにせず、自分にできることを探そうとするその姿勢がすでに愛に溢れていて、私まで温かい気持ちになりました。毎日のことだからこそ、少しでもお子さんと笑って向き合ってもらえるように、私からも精一杯のアドバイスをさせていただきますね。

さて、お子さんは3歳ということなので自我もしっかり出てきている年齢です。
きっと、「自分はママとは違う人間なんだ」ということを少しずつ認識して、それを表現したい気持ちがあるのかなと思います。
そういう意味で言えば、イヤイヤ期・自己主張期・反抗期の一端のような反応かもしれません。

否定する子への対応その①
ママ自身も否定形や命令形の言葉をなるべく使わない!

そんな子どもの気持ちに寄り添う方法は、「こちらが否定形や命令形の言葉をなるべく使わないようにすること」です。

「〜できなくなるよ」と言われると、「いや、そんなことないし。できるし」と反抗したくなるもの。
ですので、

「朝ごはん食べられなくなるよ!」

と言いたくなる気持ちはちょっと飲み込んで、

「早くお着替えしようね」

だけに留める。もしくは

「早く着替えてゆっくり朝ごはん食べよう〜」

など、できなくなることではなく、今着替えを早くすることで何がお得なのか(何ができるようになるのか)に視点を置いて、声をかけてみてください。

否定する子への対応その②
子どもに指示するのを一旦やめ、子どもに決定権を持たせよう!

「お片付けする場所はこの箱の中だよ」と言うと、「違います〜、この中です〜」と否定されてしまうのも、「命令されたとおりにするのが、なんかイヤ」という気持ちがあるのだと思います。
そんな時は

「これはどこにお片付けしようか?」

と、こちらが指示するのではなく、あえて知らないふりをして子どもに答えを委ねてみてください。
もし、返ってきた答えが片付けるべき場所と全然違う場所をわざと言ってきた場合は(本当にわからず困っているようなら片付ける場所を教えてあげたほうが良いですが、お子さんはわかっているのにわざと否定してくるということなので)、正しい場所を教えることに固執せず、

「あれ? そうだっけ〜?」

と子どもの反応をみながら、

「おっけー、じゃあ、ここにしまうね」

と、子どもの言うことに乗っかるくらいの軽い気持ちで受け止めてみてください。

もちろん、危険なこと・他者に迷惑をかけてしまう答えを出した場合はそれができない理由を毅然と伝えるべきですが、多くの場合、子どもに選択権や決定権をもたせてあげることで子どもの自立心を満たしてあげることができます。それで大きな支障が出ないことのほうがほとんどです。

おもちゃをしまう場所、たまには子どもに選ばせてあげたっていいですよね。
特に、否定ばかりする子は、「自分はママとは違う人間だ!」ということを声高にアピールしなくても、受け止められて肯定される経験が十分得られれば、ママの言うことを否定することで自分を認めさせようとしなくてもいいんだと、否定する姿勢も少しずつ減っていくはずです。

まずは「受け止めること」を意識してみてください。
子どもの否定的な言動につい、「あっそ」「もう知らない」と言いたくなるお気持ちはよくわかりますが、ぜひ「そっか。そうだね」と、その場でいったん子どもの言葉(気持ち)を抱きしめてみましょう。
親が受け止めてあげていると、その反抗はいつかは落ち着きます。

相談者さんとお子さんの毎日が、これからも笑顔いっぱいのものでありますように。

LICOママさん
ママだって、感情を持ったひとりの人間です。言うことをことごとく否定されては、やっぱりイライラしてしまいますよね。でも、ママの対応ひとつで子どもが変わるのも事実。否定ばかりする子は、もしかしたら自我が芽生え、自立心の成長期真っ只中なのかもしれない……そんなふうに思ってみたら、いつもとは違った視点で子どもを見ることができそうだと思いませんか? まずは子どもの言葉や想いを「受け止めること」から。そして今ママの手の中にある「選択権」や「決定権」を、少しずつ子どもに渡していきましょう。きっと徐々に、子どもからの反応が変わってくるはずですよ。
(こそだてDAYSママスタッフ)
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LICO(リコ)
作家/子育てアドバイザー
「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40,000 人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。 「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120 万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。 4人の子どもを育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。
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