お悩み投稿
ぴろのりさん・30代前半
お子さん
長男5歳、次男5カ月
今回のお悩み

嘘をつく子

5歳の長男が最近よく嘘をつきます。他のことがしたくて、ご飯を途中で「もうお腹いっぱいになった」とか。本当は2つ食べたのに、もう1つ食べたいから「1つしか食べてない」とか。些細なことですが、毎日なにかしらの嘘をつきます。「嘘をつくのは良くないこと。悲しいよ。信じてもらえなくなっちゃうんだよ。」とか「ピノキオみたいにお鼻が伸びるよ。」とか色々と話をしますが、咄嗟に嘘をつくことを治せません。

2019.04.10
Q
子どもの嘘をやめさせるには、どうしたらよいでしょうか?
A
嘘の背景にある“本当の気持ち”を引き出し、責めずに“ママの想い”を伝えてみてください!

小さな嘘だとしても、子どもが嘘をつくことが頻繁だと心配になったり、時にイライラしてしまうこともありますよね。まずは子どもがどうしてそうした行動をするのか、子どもの気持ちを想像してみましょう。


食べた数をごまかすというのは、
「2個食べたと言ったらもう食べられないけれど、1個だと言えばもう1つ食べられるかも」
という気持ち(希望)から出た嘘ですよね。

本当はもっと食べたい。けれど、その子自身のそれまでの経験から、本当のことを言わずに嘘をついた方が自分の希望が叶う(時に、自分を守れる)可能性が高いと思っていて、つい咄嗟に嘘をついてしまっているのかもしれません。


嘘をつく子への対応その①
まずは子どもの話に耳を傾け、本当の気持ちを聞き出す!

子どもに嘘をついてほしくないのであれば、本当の気持ちを素直に言えるようにしてあげることが大切です。そして、嘘をつかなくてもママはあなたの話をちゃんと聞くよ、交渉のテーブルにつくよ、という姿勢を見せてあげましょう。
普段、子どもへのルールなどが厳しくなりすぎていないか見直してみるのもいいと思います。

「もう2個食べたでしょ!」
「嘘つくんじゃないの!」
と、頭ごなしに叱ったり責めたりするのではなく、

「遊びたい気持ちはわかるけど、まだご飯中だよね? ちゃんとごちそうさまをしてからたくさん遊ぼうよ」
だとか、
「あれ? まだ1個しか食べてないっけ? おかしいなぁ、もう2個食べたはずだけど。もっと食べたくて1個って言っちゃったの?」
と、明らかに子どもが2個食べた証拠をママが掴んでいるのなら(笑)、その嘘に隠れている子どもの本当の気持ちを見つけてあげてください。


嘘をつく子への対応その②
「本当のことを言ってくれたらママ嬉しい!」と、ママの気持ちを伝える!

「嘘をつかれたらママは悲しいこと」「本当のことを言ってくれたらママは嬉しいこと」……ママの気持ちを伝えることは、とても大切なことです。 でも、子どもが相手の気持ちを想像できるようになるには、まずは自分の気持ちを想像してもらったり、認めてもらったりする経験が必要です。

自分の気持ちを聞いてくれ、大事にしてくれる人のことは、自分も大事にしたいと思いますし、自分を信じてくれる人を悲しませたくないと思うものです。
そのために大切なことは

「本当は違うんでしょ(本当は嘘なんでしょ)?」
と聞いて、子どもが正直に
「うん」
と答えた時に
「ほら、やっぱり嘘じゃない! なんで嘘つくの!」
と、責めないこと。

「嘘を認めると叱られる」と認識してしまうので、ますます嘘をやめられなくなったり、嘘を重ねてしまうことにもなります。 なので、子どもが正直に話してくれた時は、
「えらい! 本当のことを話してくれたね。本当のことを言ってくれてママは嬉しい」
と、まずは「叱られるかもしれない……」と内心ドキドキしながらも勇気を出して本当のことを話してくれたことをほめましょう。 そしてもし嘘をついたことを認めなかったとしても、追求するのではなく、
「わかった。ママはあなたのことを信じるからね」
と、信じることです。

先ほども述べたように、自分の(気持ちを聞いてくれる)大事な人が自分を信じてくれているという事実は、さまざまな場面で子どもの心を支えたり、律することにつながるからです。


食べ物に関して言えば、その日の分を小皿に分けて渡せば、子どもも嘘のつきようがありません。そんなふうにして「本当に2個食べたのかしら? もしかしてまだ1個なら私の勘違いだし……」と悩むストレス自体を減らすこともできますよ。

大人も子どもと交わした約束を守ること、大人も子どもに「本当のこと」を伝えて生活することを忘れずにいてください。 「こうであるべき」にとらわれ過ぎず、時に代案を出したり、妥協したり、選択肢をもたせたり……。親子でたくさん会話を重ね、コミュニケーションを楽しんでもらえたらいいなと思います(^^)

LICOママさん
子どもに嘘をつかれると、ママとしてはまずショックを受けますよね。信頼を裏切られた気持ちになり「なんで嘘をつくの!」とつい子どもを咎めたくなります。でもそんな時は、一旦傷ついた気持ちやイライラした気持ちを置いて、子どもが嘘をついてしまった根底にある”本当の気持ち”を優しく聞き出し、受け止めてあげることが解決への近道です。すぐには変わらなくても、LICOさんのアドバイスをもとに、根気強く子どもへの声がけを続けていきましょう!
(こそだてDAYSママスタッフ)
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LICO(リコ)
作家/子育てアドバイザー
「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40,000 人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。 「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120 万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。 4人の子どもを育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。
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