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嶋津さんがママたちから受ける質問の中で多いのが「怒りたくないと思っていても、どうしても怒ってしまう」といこと。この質問への回答について伺いました。

2017.11.22
第6回

子どもに「伝わる」、その環境を整えるために

嶋津
自分のセミナーでママたちからよく聞かれることがあります。それは「どうしても怒っちゃうんですけど、どうしたらいいですか?」という質問です。
嶋津
僕はまず「怒っている自分に気が付いていること自体はいいと思います」とお伝えするんです。その上で「怒りたくないと思っているんだったら、まずは怒らないと決めて生活してみてください」とお話します。"感情はコントロールできるもの"ということをまず理解してもらうところからスタートしているんです。
嶋津
ただし「怒ることを今すぐゼロにしてください」ということではないんです。たとえば今、毎日20回も30回も怒ってしまっているのなら、それを10回、15回にするだけでもいいんです。
嶋津
子どもでも大人でも、日々いろんな課題や問題が降ってくるなかで、「やっぱり私は無理だな」と思ってしまう人と、「私だったらできるんじゃないか」と思える人との間には、人生に雲泥の差が出てきてしまいますよね。
嶋津
だからこそ、何度も繰り返し言いますけど、怒らないことがいいことなんじゃないんです。その表現・表出の作法をしっかり自分の中で覚えることが重要なんです。子どもの自信を育むことはあっても奪うことがないような、そんな子育てをしてほしいなと思っています。
LICO
そうですよね。子どもに対してのことって、大人にも活かせますもんね。旦那さんもそうだし友達もそうだし、結局は一対一の人間同士の関わりなので、相手が変わっても、大事なことってきっと同じなんだと思います。
LICO
私がブログを開設したのが2年半前で、ちょうど一番下の子がおなかにいた頃のことでした。子育てをしている中で、友人から「どうしたらそんなに子どもが反応してくれるの?」というような相談に乗ることが多かったんです。
LICO
私の中で試行錯誤をしながらやってきたことだったのですが「これってもしかしたら、世の中のママの何かの役に立つ考え方なのかもしれない」という思いから、ブログを開設しました。
嶋津
素晴らしいですね。それはなにかで勉強したとかではなくて、ご自分のなんとなくの感覚からですか?
LICO
そうですね、感覚です。でも考えてみると、大好きなおばあちゃんの影響が大きかったのだと思います。私が大声で泣いていても「あらあら、大声で泣くわね」って、ただただ優しく言ってくれるようなおばあちゃんでした。
LICO
もちろん、父と母からも愛情を感じながら育ててもらったんですけど、その中で子ども心にも「あの時本当はもうちょっとああしてほしかったんだけどな…」という思いがあり、そんな思いを自分の子どもにはさせたくないと思っていました。
嶋津
原点はおばあちゃんだったんですね。
LICO
それと11歳離れている弟がいるんですけど、赤ちゃんの頃におむつ替えやミルク作り、お風呂などのお世話をしました。その経験もやっぱり大きかったと思います。「赤ちゃんや子どもって、こういうものなんだな」と、それを子どもの時に知ることができたのはよかったと思います。
LICO
子どもの感覚で赤ちゃんを見られたので、その感覚を持ったまま大人になった気もします。ちょっと大げさですけど、2回目の子育てに近いような感覚で取り組めたところもあるんですよね。
嶋津
(第4回目のお話で)自分の望む行動を相手から引き出す言葉のことを「道具」という言い方をしましたけど、そういう意味では環境もまた、一つの道具なんですよね。LICOさんの育児に対する思いが生まれた環境もあったということですね。
嶋津
子どもにどういう環境を設定してあげるのか、これはすごく大事だと僕は思っているんです。人は多かれ少なかれ、人から受けた影響がありますよね。たとえば誰に教わるか、誰に相談するか、ということもですが、さらには子どもを取りまくもの、場所などの環境もそうです。
嶋津
僕が20代の頃、人材育成の専門家の方に対して、こういう質問をしたことがあったんです。「部下が思った通りに動いてくれない時はどうすればいいですか?気を付けていることがあったら教えてもらえますか?」と。
嶋津
そうしたら、その方がこう言ったんです。「嶋津さんね、人を動かそうと思うこと自体が、ちゃんちゃらおかしいですよ。上司は部下が自ら動こうとする環境を作ることが大切なんですよ
嶋津
このひと言が、僕にとって大きな財産となりました。よく、他人は変えられない、自分は変えられるっていう言葉がありますよね。僕は変えることのできない「人=部下」を変えようとして、すごくストレスが溜まっていることに気がついたんです。
嶋津
子育てもまったく同じ。変えられない「人」である子どもにフォーカスするんじゃなくて、子どもから望む行動を引き出すために、どういう「環境」をそこに作るのかに焦点をあてることが、僕の子育てにものすごく活きているんですね。
LICO
たしかに、環境だったら自分の意思で変えられますもんね。
嶋津
はい。こんな例もありました。ある日、僕が家族とラーメンを食べに行った時のことです。隣の席では同じく家族と来ていた女の子が、スマホを見ながらラーメンを食べていました。
嶋津
そうしたら、その子の両親が子どもに向かって、「動画ばっかり見てないでラーメン食べなさい!」と言うんです。その後、女の子は食べ始めるけど、画面を見ているからすぐ手が止まる。そうしたら「また手が止まってる!」と、ずっと怒っているんですよ。
嶋津
僕はそれを聞いていて、そもそも子どもがその行為をとってしまう環境を作っているのは誰なの?って考えていました。
嶋津
親が子どもから引き出したい行動は「目の前のラーメンを食べることに集中してほしい」ということ。文句を言うんじゃなくて、とるべき行動は、スマホを見せない、ただそれだけです。こうやって常に環境にフォーカスをすると、イライラや怒りを減らせるんです。
LICO
同感です。私も同じように、ブログの読者の方から相談を受けたことがありました。「朝、子どもがだらだら着替えたり食べたりして、なかなか準備をせず保育園に間に合わないんです。つい怒ってしまうんですが、どうしたらいいでしょう?」と。
LICO
それに対して「いつもテレビはつけていますか?」と聞いたら「つけています」ってやっぱりおっしゃっていたんですよね。
LICO
子どもが朝なかなか起きないから、目覚めさせるためにテレビをつけて、そのまま流しっぱなし。子どもがテレビを見ている間に自分も支度している、ということだったので、まずは子どもが集中できる環境を作ってあげるために、不必要なものは目に見えないところに隠したり消したりしてください、とお伝えしたんですよ。解決法のひとつですけどね。
嶋津
まさにその通りですね。とても大事なことだと思います!
インタビュアー:吉満明子(株式会社センジュ出版)
撮影:大崎聡(株式会社Shin irai)
「人」を変えようとするのではなく、「環境」を見直すことでイライラや怒りを減らすことができるというお話でした。
(こそだてDAYSママスタッフ)
嶋津良智
アンガーマネジメントアドバイザー
日本リーダーズ学会代表理事、上司学のプロフェッショナルとして、今メディアでも大注目の“感情&行動コントロール” メソッド。 『イラオコダイエット』の開発者。国内、海外で講演・企業研修・コンサルティングをおこない、メディアにも多数出演。 多くの子育て中のママからイライラを救っている。 シリーズ100 万部のベストセラー『怒らない技術』をはじめ『子どもが変わる 怒らない子育て』(フォレスト出版)、 『7 日間イラオコダイエット』(EVO 出版)など、著書累計は26 冊で140 万部を超える。
ハピニコマスター★ヨンヨンの
7 日間イラオコダイエット
¥999(税込み)
「イラオコは減らせる! 」を合言葉に、感情のコントロール自分の「イラオコ」との向き合い方を楽しくレクチャー。 今までの本では普通のママには理解が難しかった怒らない技術を、誰でも簡単にチャレンジできるようにし、日本の育児をもっと楽しく、ラクにしていきます!
LICO(リコ)
作家/子育てアドバイザー
「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40,000 人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。 「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120 万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。 2017年8月現在、6 歳の娘、4 歳、2 歳の息子を育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。
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