キッチンでイタズラする子

１歳半の息子がキッチンでイタズラして困っています。戸棚を開けて食料品を取り出し、フライパンやしゃもじを引っ張ってきては遊んでいます。ママの真似をしたり、おままごとをして遊んでいるのでしょうが、キッチンには危ないものもありますし、私も火を使っていたりするので恐いです。料理中におんぶをしてみても、暴れてダメでした。どうしたらキッチンを安全に保ち、私も料理に集中できるでしょうか？

2019.01.30

Q 料理中に子どもがキッチンでイタズラして困っています。

A キッチンの中に「子ども用の引き出し」を作って遊ばせてあげましょう！: １～２歳の頃は、歩けるようになって行動範囲も広がってきますが、それだけ目を離せなくなってきますよね。とくに何でもママの真似をしたい時期ですし、好奇心も強く、自分も周りの人と同じことをやってみたい！　という欲がとても強い時期。親としては、子どものその気持ちも大切にしてあげたいけれど、キッチンには危険なものがあったり、触ってほしくない場所も多くて、対応に困ってしまいます。
でも、そんな時にぜひ試していただきたいこと。それは「もし自分が子どもの立場だったら……を想像する」ということです。
今回の場合はキッチンで作業をしたいママと、キッチンでいたずらをしてしまうお子さんのお悩みでした。早速、お子さんの立場に思考をチェンジ！すると、キッチンに入れてもらえない（もしくはおんぶされている）子どもが愚図る理由がふたつ見えてきます。ひとつは「好奇心（自分もやってみたい）から」、そしてもうひとつは、「やることがなくて（ママが構ってくれなくて）つまらないから」。
いかがですか？　理由を想像してみると、ちょっと腑に落ちるというか、納得できそうな気がしてきませんでしょうか。この子どものふたつの気持ちに応えるためにオススメなのは、子どもが使っても危なくないオタマや、泡立て器、プラスチックのお皿やコップなどをたくさん入れた引き出しを、キッチンの中に「子ども用の引き出し」として用意してしまうこと。
１〜２歳の頃は引き出しをあけて中のものを出す、という遊びが大好きな時期なので、「この引き出し（場所）はいくら触ってもいい」という一角を作っておくと、ママも安心して触らせることができますよね。もしベビーガード等を設置している場合は、そのガードの側に段ボールや空箱を用意して、その中に使っていい道具セットを入れて好きに遊ばせてあげてもいいと思います。「あら、○○くん（ちゃん）もお料理上手だね〜！　ママ（パパ）みたいだね！」などと声をかけることで「ママと一緒に同じことをしている」という満足感も得られます。全部ダメ！　ではなく、これならいいよというものを提案してあげることで、その時の子どもの気をうまくそらし、お互いの欲求を、笑って満たすことができるのです。子どもが大人にとっての困ったことをした時、多くの大人はつい「どうしたらそれをやめさせられるか」と考えがちですが、「子どもの立場を想像する」という視点をほんの少し親が持つことで、親も子どももお互い、言い分が通らないといったストレスを減らすことができ、円滑なコミュニケーションが取れるようになります。親にとっても子どもにとっても気持ちのいい妥協点を、ぜひ見つけてみてください（＾＾）